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株式会社日立システムズ

株式会社南日本銀行様

Finnova 為替イメージ処理システム

株式会社南日本銀行様集合写真

為替処理フローの見直しにより、事務集中センターの業務精度向上を実現
SaaS型システムへの移行により、銀行業界を取り巻く変化への対応を強化

株式会社南日本銀行様は、オンプレミス型の為替処理システムを見直し、日立システムズの「Finnova 為替イメージ処理システム」をSaaS型で導入しました。オンプレミス型からSaaS型への移行により、システム運用コストの削減や事業継続性の向上を実現し、為替依頼件数の変動にも柔軟に対応できる体制を構築しました。システム導入にあわせて為替処理フローの見直しを行ったことで、入力ミスのリスクを大幅に低減するなど、事務集中センターの業務精度向上も実現しています。

導入前の
課題1
為替処理システムの更改コストを見直したい
導入後の
効果1
SaaS型の為替処理システムへの移行により、オンプレミス型やBPO(業務委託)よりもコストを抑えることに成功
導入前の
課題2
為替処理システムの運用負荷・工数の軽減を図りたい
導入後の
効果2
SaaS型への移行により、システム運用負荷・工数を大幅に削減。システム障害時の復旧迅速化により、事業継続性の向上も期待できる
導入前の
課題3
為替依頼件数の変動にも柔軟に対応できる業務体制を実現したい
導入後の
効果3
SaaS型への移行により、為替依頼件数の変動など将来の変化にも対応できる柔軟な業務体制を構築

導入の目的

コスト負担が重く、事業継続性にも不安のあるオンプレミス型の為替処理システムを見直したい

南日本銀行様は、長年にわたりオンプレミス型の為替処理システムを利用し、年間約15万件におよぶ為替依頼を処理していました。しかし、システム更改の時期を迎え、オンプレミス型のシステムをこのまま継続すべきか慎重な検討を行っていました。

その背景には大きく2つの懸念がありました。1つは、オンプレミス型では障害発生時の復旧対応に時間を要する恐れがあり、事業継続性に課題がある点。もう1つは、為替依頼件数が年々減少していることから、オンプレミス型でのシステム更改が過剰投資になりかねない点です。

こうした状況を踏まえ、南日本銀行様は長年のパートナーである日立ソリューションズ西日本に対し、従来システムの更改に加えて為替処理のBPO(外部委託)を含む多様な選択肢の提案を依頼し、更改を検討することにしました。

選定のポイント

将来を見据えてSaaS型のシステムを採用
コストメリット・運用性・柔軟性の高さを評価

最終的に南日本銀行様は、日立システムズのFinnova 為替イメージ処理システムをSaaS型で導入する方針を決定しました。「オンプレミス型」「BPO」「SaaS型」の3つの選択肢について10年間のトータルコストを比較した結果、SaaS型が最もコストメリットに優れていたことに加え、システム運用業務の負担が軽減できる点や、今後の為替依頼件数の変動にも柔軟に対応できる点が評価されました。

さらに、SaaS型であればこれまで為替処理を担ってきたスタッフをそのまま継続雇用でき、業務ノウハウを自行内に蓄積できる利点もあります。将来的には同行自身が他行の為替処理を受託し、BPOサービスをビジネスとして展開する可能性も拓けることが選定の後押しとなりました。

導入の効果

エントリ・ベリファイ方式で為替処理フローを刷新
事務集中センターのさらなる業務精度向上を実現

南日本銀行様は、約10カ月の準備期間を経て、Finnova 為替イメージ処理システムを中核とする新たな為替処理フローを構築しました。

基本的な業務の流れは従来と大きく変わらず、本支店含む全64店舗は、顧客から受け取った振込依頼書をスキャンし、本店の事務集中センターに送付します。大きく変化したのは事務集中センターでの処理方法です。今回新たに、スキャンデータを2名のオペレーターが個別に入力し、その内容を突き合わせて照合する「エントリ・ベリファイ方式」を導入しました。この方式は、日立システムズのBPOセンターでも採用している高精度なオペレーションです。これまで南日本銀行様では、1名が入力、1名は目視チェックで対応していましたが、エントリ・ベリファイ方式により入力ミスのリスクを大幅に低減することができました。

南日本銀行様は、銀行業界を取り巻く環境変化に柔軟に対応するため、以前から事務集中センターを運用してきましたが、今回のSaaS型為替処理システムの導入により、事務集中センターのオペレーションをさらに洗練させることに成功しました。南日本銀行様は今後も継続的に業務効率化や業務精度向上に取り組み、変化する金融環境の中で持続的な成長を実現していく考えです。

お客さまプロフィール

株式会社南日本銀行ロゴ

株式会社南日本銀行

創業
1913(大正2)年9月4日
資本金
133億51百万円(2025年3月末現在)
総資産
8,283億円
従業員数
844人(嘱託・パート・出向者含む 2025年3月末現在)
代表者
取締役頭取 田中 暁爾
事業内容
普通銀行業務 (預金・融資・為替・信託代理・証券・ 証券投資信託業務及び損害保険・生命保険の窓口販売)

きめ細かなサポートのおかげで、新しい為替処理フローへとスムーズに移行できました。

エントリ・ベリファイ方式の導入により、為替処理の業務精度は確実に向上しました。業務フローが変わることに当初は不安もありましたが、長めのテスト期間を設けるなど、私たちの状況に配慮したきめ細かな対応をしていただき、安心して移行を進めることができました。月末には為替依頼が1日1,000件を超えるような状況もありますが、問題なく対応できています。
当行は、九州・沖縄地区の第二地方銀行7行が加盟するSBK(システムバンキング共同センター)の勘定系システムを利用していますが、その連携・調整についても日立システムズには丁寧にサポートいただきました。スムーズなシステム更改を実現できたことにとても感謝しています。


昭和初期の建造物で国の登録有形文化財である本店


南日本銀行様のイメージキャラクター
「わっぜかくん」

崎山 政征 様

担当より一言

「お客さまの不安を無くしたい」──そんな思いでサポートをさせていただきました。

慣れ親しんだ業務フローが変わることは、お客さまにとって大きな不安要素と考え、丁寧なご説明とサポートを心がけました。導入効果を実感いただけているとお聞きし、大変うれしく思っております。

今回の取材にご協力いただいたお客さま

ご協力ありがとうございました。
*本内容は2025年8月取材時点の情報です。

本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

※ 本カタログに記載されている会社名、製品名は、それぞれの会社の登録商標、または商標です。

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