FutureStage 卸売業向け販売管理システム
建築副資材・農業資材の商社として、創業72年の歴史を持つ富士コーポレーション株式会社様(以下、富士コーポレーション様)は、販売管理・在庫管理を中心とする基幹システムに「FutureStage 卸売業向け販売管理システム」を導入した。パッケージの標準機能を優先してシステムを構成する導入モデル「FastPack(ファストパック)」の採用により、長年の業務課題であった在庫管理・受注残管理プロセスの適正化を、低コストかつスピーディーに実現している。
カスタマイズに起因するシステムの不具合や、属人的なIT管理体制から脱却したい。
富士コーポレーション様は、パッケージ型の販売管理システムを長年利用していたが、過去に行った機能カスタマイズが原因でパッケージ標準機能の一部が動作せず、実在庫とシステム在庫に大きく差異が生じるなどの業務課題が発生していた。システム機能を補助するために利用していた、表計算プログラムの属人的な管理体制にも不安があり、これらの課題を包括的に解決できる基幹システムの選定を開始することとなった。
パッケージ標準機能を優先することで、業務に有効なシステムを低コストで構築できる。
富士コーポレーション様が採用した「FutureStage 卸売業向け販売管理システム」には、迅速かつ低予算での導入を可能にする導入形態「FastPack(ファストパック)」が用意されている。FastPackは、パッケージ標準機能を優先してシステムを構築する導入形態で、カスタマイズを極力抑えながら、パッケージに業務を合わせていくという富士コーポレーション様のシステム選定方針と合致していた。卸売業に特化した豊富な機能によって、業務がどのように改善されるかを明確にイメージできたことも、FutureStage選定の決め手となった。
卸売業のベストプラクティスを取り入れることで、適正な在庫管理、受注残管理を実現。
FutureStage構築には、通常6カ月程度の期間を要するが、FastPackを利用した本案件では3カ月で構築が完了。スピーディーに新システムへの移行が完了している。課題としていた実在庫とシステム在庫の差異は大幅に改善され、顧客からの在庫問い合わせ対応にかかる時間は平均30分から1分未満へと短縮、担当者の工数削減に大きく貢献している。紙伝票で行っていた受注処理をシステム化したことにより、受注残・発注残が「見える化」されたことも大きな導入効果の一つだ。紙伝票による管理では、商品入荷待ちの受注残が埋もれやすく、販売機会のロスが発生する原因となっていたが、システム導入後は受注残チェックが日次のオペレーションとして定着し、売り上げ向上などの効果を生み出している。
パッケージに業務を合わせることで、卸売業のベストプラクティスを効率よく自社に取り入れることに成功した富士コーポレーション様。今後は、削減された作業工数をより生産的な業務に投入することで、さらなる成長をめざしていく意向だ。
富士コーポレーション株式会社様の声
代表取締役社長
藤野健二氏
矢野口美和氏
IT専任担当者のいない当社にとって、欠かすことのできないパートナーです
問い合わせの後、すぐに長野まで商談に来ていただいた初動対応の早さには驚きました。もっとも印象に残っている対応は、テスト稼働を迎える直前の3日間、SEの方が当社に常駐してシステムのリリースをサポートしてくださったこと。発生する問題をその場で解決しながら、新たなリクエストにもしっかりと対応してくれる姿勢は、とても心強いものでした。IT専任担当者のいない当社にとって、日立システムズは欠かすことのできないビジネスパートナーだといえます。
富士コーポレーション株式会社
担当より一言
お客さまのニーズにあった、適切な導入プランをご提案させていただきます
日立システムズ
営業 吉田龍磨
日立システムズ
設計 平澤慶典
今回のプロジェクトは、パッケージに業務を合わせることによって、ビジネスプロセスの見直しをスピーディーかつ効率的に行うことに成功した、理想的な導入事例といってもよいと思います。日立システムズでは、お客さまのニーズや課題にあった適切な導入プランをご提案させていただきます。お気軽にご相談いただければと思います。
今回の取材にご協力いただいたお客さま
富士コーポレーション株式会社
代表取締役社長 藤野健二氏
矢野口美和氏
ご協力ありがとうございました。
*本内容は2015年6月時点の情報です。
本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。