失敗事例から学ぶ基幹システム構築講座 「SNSを活用した口コミビジネス」編
2013年4月、「TENSUITE」は、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」に統合しました。
※本コラムに記載の商品情報は初掲載時のものです。
(SNS2)
「SNSに企業ページを作成するポイント」
SNSの企業ページを作成するには、まずどのように取り組めば良いのでしょうか?
SWOT分析の手法を利用して商品のキャッチフレーズを作る一例もご紹介します。
(2011/10/24)
筆者:(IT コンサルタント)石田 富士夫
前段では企業ページのコンセプトとして重要な点を説明しました。
それでは、企業ページに掲載する内容の検討と整理をどのように行っていけば良いか、一例をご紹介します。
企業ページ作成の方法は既に確立した手法がある訳ではありません。
それぞれの企業や担当する人にとってやり易いものであれば結構です。
今回はSWOT分析の手法を利用して、商品・サービスの強みと市場のチャンスを結びつけてキャッチフレーズを作る方法をご紹介します。
企業ページに掲載し拡販しようとする商品・サービスに絞って、SWOTに纏めていきます。
強み(S)と弱み(W)は対象顧客層に対する効用・メリットとデメリットとして考えて洗い出します。
また、チャンス(O)は対象顧客層のニーズや購買意欲、環境的な必然性をチャンスとして捉え、脅威(T)には競合商品・サービスとの競争があげられます。
メリットやデメリットについては他社との相対比較で表現するのではなく、商品そのものとしての絶対評価を表すようにします。この絶対評価としての強みが商品の持つ商品力と言えます。
表現方法としては、具体的に何がどのくらい良い/優れていると、自信を持って表現しましょう。
チャンス(O)には、対象顧客のニーズや購買の必然性を顧客の生活のひとこまを捉え、商品・サービスによって何が改善されるのかを洗い出します。いくつものパターンが考えられると思います。考えたものは記録しておきましょう。
XXや○○は対象顧客の共通的な嗜好・特徴を言って、メッセージを伝えたい対象を明示します。
YYは生活のワンシーンで提案商品が効果を生み出す場面を表現します。
SSは提案商品の効用によって生み出された快適性を表現します。
例えばシェーバーならば、
「朝の1分でも貴重なあなたの顔のお手入れを一瞬で快適に仕上げます!」
このように表現することが出来ます。
表現方法は色々考えられますが、自社の商品の良い点を、自信を持って表現することが大切です。
弱みについては、使用上のご注意や制限事項になるものは注意書きが必要ですが、競合製品との性能差などは、当然ですがあえて記述する必要はありません。
商品としての絶対評価として効用をアピールすることが大切です。
同じ顧客層で同程度の製品でも、競合製品とバッティングしない訴求パターンを考えて、独自の提案シーンを作り上げることが重要です。
顧客は商品の性能を比較して決めるのではなく、自分に合うのはどちらであるかを考えています。
生活のワンシーンを捉えて商品の効用を提案することの意味はここにあります。
ここまで、企業ページのコンセプトの考え方と対象顧客層へ訴えるフレーズをどのように作っていくかについて説明してきました。
「習うより慣れよ」とよく言われますが、企業ページの作成も、まずは作って立ち上げてみることです。
構成や内容は反応を見て修正・改善していけば良いのです。
自社の商品のいずれかに絞って企業ページを立ち上げてみましょう。
(次回につづく)
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