このニュースリリースに記載されている情報(価格、仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URLなど)は、発表時点のものです。最新の情報につきましては、こちらのお問い合わせ先にご確認ください。
2011年2月24日
日立電子サービス株式会社
株式会社日立ソリューションズ
シーゴシステムズ・ジャパン株式会社
日立電子サービス株式会社(本社:東京都港区三田、代表取締役 社長執行役員:百瀬 次生/以下「日立電サ」)と株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:林 雅博/以下「日立ソリューションズ」)は、シーゴシステムズ・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:尾方 一成/以下「シーゴシステムズ」)のI/O仮想化コントローラ「Xsigo VP780」を活用し、株式会社フジテレビジョン(本社:東京都港区、代表取締役社長:豊田 皓、以下「フジテレビ」)の情報システム基盤を構築しました。
この度、構築したフジテレビの情報システム基盤は日立ストレージソリューション「Hitachi Universal Storage Platform V」の『ストレージ仮想化』、日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」で稼働する「VMware vSphere」*1による『サーバ仮想化』、「Xsigo VP780」の『I/O仮想化』*2 の3層にわたる仮想化技術を融合し、2011年2月より稼働しています。
従来から、日立電サと日立ソリューションズはフジテレビの情報システム基盤(『サーバ仮想化』および『ストレージ仮想化』)の環境構築をサポートしてきました。フジテレビではその導入効果を十分に認識していましたが、本格的な仮想化をさらに推進する上で、ハイパーバイザー*3を動作させる物理サーバに搭載するNICやHBAの数が大幅に増え、それに伴いケーブル管理も非常に負担を強いられるという課題が顕在化してきました。これらの課題を解決するため、日立電サと日立ソリューションズは、『I/O仮想化』を提案し、フジテレビは採用に踏み切りました。
今後、フジテレビは150台を超える物理サーバを対象として、順次新基盤へ移行・統合していきます。新基盤では、サーバ・ストレージ・I/Oの仮想化を実施することで、リソースを最大限有効に利用でき、大幅なTCO*4削減効果と環境負荷に対する低減効果をもたらします。
日立電サと日立ソリューションズは、これからも日立グループの知識と技術を結集したシナジーを発揮し、お客さまの課題を共に解決し、技術と信頼と豊富な経験に裏付けられた総合的なシステムインテグレーション力で、その先進的な取り組みを強力に支援していきます。
「Xsigo VP780」は、InfiniBand*5ファブリックを通じてHCA(ホスト・チャネル・アダプタ)を搭載した物理サーバに対し、オンデマンドで仮想アダプタカードを柔軟に割り当てることができます。
フジテレビの「VMware vSphere」環境では、2枚のHCAを搭載した1台の「VMware ESX Server」(1Uラックマウントサーバ)に対し、20枚の仮想NICと4枚の仮想HBAを割り当てており、結果的に劇的にケーブルの本数を減らすことに成功しています。
また、高い性能が要求されるVMKernel通信(仮想化を実現するためにハイパーバイザーが使用する通信)には、低遅延/広帯域(20G/40G)/高いRAS(信頼性・可用性・保守性)という特徴を持つ高信頼なインターコネクトであるInfiniBandの特徴が十分に活かされ、vMotion(動的に実行中の仮想マシンを別の物理サーバに移行する機能)を瞬時に完了させることができるようになり、保守性との向上や信頼性の向上においてもI/O仮想化技術が大きく役立っています。
図:I/O仮想化を採用したシステム構成イメージ
シーゴシステムズ・ジャパン株式会社は、2007年、ストレージやサーバのインターフェース(I/O)の仮想化に特化した専用のハードウェア(コントローラ)を開発・製造しているシーゴシステムズ社(Xsigo Systems, Inc. 本社:米カリフォルニア州サニーベール、CEO:ロイド カーニー、以下シーゴ)の日本法人として設立されました。サーバやストレージへの動的な接続を可能とするシーゴのI/O仮想化コントローラは、データセンターや企業のITシステムにかかる費用と効率を大幅に改善します。
日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。