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株式会社 日立システムズ

国内初、基幹業務システム「SAP ERP」がVMware Infrastructure 3上で本番稼働

-SAPと仮想化の技術力を活かし、「SAP ERP」のアップグレードを短期間で実現-

このニュースリリースに記載されている情報(価格、仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URLなど)は、発表時点のものです。最新の情報につきましては、こちらのお問い合わせ先にご確認ください。

2008年9月17日

株式会社日立情報システムズ(執行役社長:原 巖、本社:東京都品川区大崎、以下、日立情報)は、自社で利用中の基幹業務システム「SAP® R/3® 4.6C」の「SAP® ERP 6.0」へのアップグレードに仮想化ソフトウェア「VMware Infrastructure 3」によるサーバ仮想化技術を採用し、8月19日より本番稼働を開始しました。約5,000人の社員が利用する大規模な基幹業務システム「SAP ERP」が「VMware Infrastructure 3」上で本番稼働したのは、国内で初めてです。
日立情報は当事例で得た経験・ノウハウを活かして、VMware製品を活用したSAP仮想化ビジネス「SAP Virtualization Consulting & Integration Service」を「SAP ERP」のアップグレードを計画する企業・団体に本格展開し、仮想化ビジネスを加速します。

日立情報はSAPジャパン認定のSAPサービスパートナー及びホスティングパートナーとして、SAPソリューションの豊富な構築・運用実績を有しています。SAP認定コンサルタントの取得数はITサービス企業中トップ(注1)で、2001年にはSAPジャパンより国内初のCCC(Customer Competence Center)認定を取得しています。一方、VMware認定コンサルティングパートナー(注2)として、VMware製品を活用した仮想化ソリューションの豊富な経験・実績と、国内のVMware VIPパートナー企業トップとなる50名のVMware認定技術者(VCP)を有しています(2008年8月時点)。

昨年12月、ヴイエムウェア株式会社は、SAP AGが自社ソリューションをVMware ESXを使用した64ビットのWindowsおよびLinuxベースの本番環境でフルサポート開始したと発表しました。これを機に日立情報では、自社で利用中の基幹業務システム「SAP R/3 4.6C」の「SAP ERP 6.0」へのアップグレードにあわせて、SAP アプリケーションサーバと周辺システムサーバをVMware製品で統合する「基幹システムリニューアルプロジェクト」を立ち上げ、サイジング等の設計や動作検証・評価などを進めてきました。そして8月19日より、「VMware ESX」と株式会社日立製作所の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」によるサーバ仮想化環境で「SAP ERP」の本番稼働を開始しました。
今回のVMware Infrastructure 3上での「SAP ERP」本番稼働のポイントは次の通りです。

(1) 大規模な基幹業務システム「SAP ERP」を、VMware製品の仮想化環境で本番稼働開始

日立情報約5,000人の社員が利用し、ピーク時には約700人が同時にログインする大規模な基幹業務システム「SAP ERP」を、VMware製品の仮想化環境で本番稼働を開始しました。

(2) 「SAP ERP」へのアップグレードを 4ヶ月で実施

日立情報が持つSAPシステムとVMwareの仮想化技術を駆使し、4ヶ月という短期間で「SAP ERP」の各モジュール(財務会計、管理会計、販売管理、在庫管理)のアップグレード及び仮想化を実現しました。

(3) リソース需要の変化にタイムリーに対応できるシステム環境を整備

仮想化技術の採用により、業務処理のピークに応じ、リソースの動的な割当など環境の変化に柔軟に対応できる環境を整備しました。

(4) サーバ統合による運用コスト削減

今回のプロジェクトでは、本番稼働後もサーバ環境の仮想統合を継続して進め、2008年末までにSAP ERPサーバを含む全26台のサーバを12台に削減予定です。これにより、運用コスト削減も見込んでいます。

日立情報では、今回の基幹業務システムアップグレードで得た経験・ノウハウを活かして、「SAP ERP」のアップグレードを計画する企業・団体に、VMware製品を活用したサーバ仮想化環境構築、仮想化コンサルティングなどのSAP仮想化ビジネス「SAP Virtualization Consulting & Integration Service」を、本格展開します。あわせて、ITインフラ統合やシンクライアント導入に伴うクライアントPCの仮想統合など、仮想化の多様なニーズにも積極的に対応し、2010年度に仮想化関連で110億円の売上を目指します。

なお、今回の本番稼働に関し、SAPジャパン及びヴイエムウェア株式会社より以下のコメントを頂いております。

SAPジャパンは、日立情報システムズが「SAP ERP 6.0」の本番稼働をVMwareの仮想化環境で開始したことを歓迎いたします。SAPでは4月に「エンタープライズ・バーチャライゼーション・コミュニティ」を設立、7月には、パートナー企業およびお客様企業とともに最新技術を取り込んだソリューションの検証・開発を行う「SAP Co-Innovation Lab Tokyo」を開設し、仮想化などの研究開発・検証に取り組んでいます。

今回の日立情報システムズでの本番稼働は国内初の事例として、その先陣を切るものであり、これを機に日本企業でもVMware上でのSAPアプリケーションの利用が広がることを期待しています。

SAPジャパン株式会社 バイスプレジデント ビジネスプロセスプラットフォーム本部長 福田譲



日立情報システムズのこの度の発表を心より歓迎いたします。ヴイエムウェアの仮想化ソリューションと日立情報システムズの高度な技術力により、わずか4ヶ月で「SAP ERP」の本番環境での稼動を実現されたことは、企業基幹システムの仮想化を検討されている企業にとっても非常に価値あるものと確信いたします。

日立情報システムズとヴイエムウェアは、VMware VIP エンタープライズパートナーおよびVMware認定コンサルティングパートナー(VAC)として、強固なパートナーシップを構築して参りました。今後ともヴイエムウェアは、日立情報システムズの高度な仮想化技術に裏付けられたコンサルティングサービスをはじめとした仮想化ビジネスを、営業・技術の両面から積極的にご支援して参ります。

ヴイエムウェア株式会社 代表取締役社長 三木泰雄

(注1)SAP認定コンサルタント数
SAP認定コンサルタント数は319で、Certification2003(SAP R/3 Enterprise)以降の認定資格数(2008/6/30現在)。
(注2)VMware認定コンサルティングパートナー(VMware Authorized Consulting Partner、VAC)
VMware社が認定するパートナー制度。パートナー企業はVMware認定技術者を2名以上擁し、VMwareの認定
コンサルティングメニューを再販することができる。
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