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日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。

株式会社日立システムズ

Hitachi

ITを活用して「疲労大国・日本」という新たな社会的課題の解決へ。

近年、日本社会では、職場や学校などさまざまな場所で疲労やストレスに伴う精神疾患に悩む人が増加しています。
こうした中、日立システムズは、東日本大震災によって長期にわたり避難所や仮設住宅での暮らしを余儀なくされる方々への支援策として、ITを活用して疲労やストレスを早期に発見し、素早いケアにつなげていく「疲労・ストレス検診システム」を開発。幅広いフィールドでの活用を開始しています。

東日本大震災を契機に開発を開始

成果・能率主義の拡大や就業・雇用形態の多様化など就労環境の変化が著しい日本企業において、従業員が過労やストレスで心身の健康を損ねたり、うつ病を含むさまざまな精神疾患を罹患するケースが増加しています。厚生労働省は2011年、地域医療の基本方針となる医療計画に盛り込むべき疾病として指定した従来の4大疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病)に、新たに「精神疾患」を追加し、5大疾病としました。「疲労大国・日本」は、我が国において重大・深刻化する新たな社会問題といえます。
こうした中、ITを活用して社会的課題の解決を目指す日立システムズは、2005年に「疲労」の客観的な評価技術の開発を目的として、医師を中心に設立された株式会社疲労科学研究所および日立グループと連携し、疲労やストレスを早期発見するシステムの開発に取り組んできました。
その過程の2011年3月に東日本大震災が発生。当社は、被災地域の復興に貢献するサービスを開発・提供する「震災復興支援プロジェクト」を立ち上げるとともに、被災地の復旧・復興に取り組む住民や自治体職員のメンタルヘルスケアが中長期的な地域の復興に不可欠な力になると考え、2012年12月に「疲労・ストレス検診システム」の開発に着手、翌年2月に販売を開始しました。

疲労・ストレス検診システム

疲労・ストレス検診システム

心電波と脈波の両数値から自律神経の働き(バランスや強さ)を算出し、そのデータを20歳から70歳までの男女約2,000人のデータから導いた指標と照合することで疲労・ストレス傾向を数値化します。セキュリティ保護が必要な個人データは、サーバーに送られた時点でPCから削除される仕組みとなっています。

  • 自律神経測定器
    自律神経測定器
  • 計測結果画面
    計測結果画面

ITを活用して疲労やストレスを早期に発見

ITを活用して疲労やストレスを早期に発見

「疲労・ストレス検診システム」の最大の特長は、疲労やストレスを客観的に、短時間で評価できる点にあります。従来型のストレスチェックは、主に問診による主観的評価によって行われることから、“すでに自覚しているストレス”、あるいは“その原因と思われる事柄”しか発見できず、“疲労感なき疲労”の評価の仕方が問題視されてきました。“隠れ疲労”とも呼称される“疲労感なき疲労”は、本人に自覚のない疲労であるため、これを原因とする精神疾患が発病する前に適切なケアを行うことが難しくなっています。
この課題に対して、「疲労・ストレス検診システム」は、自律神経測定器に設けた左右の穴に人差し指を入れるだけで、心電波と脈波をわずか2.5分(標準計測時間)で測定し、疲労度合を解析・評価します。取得したデータはPCを経由して当社のクラウドシステム上の「疲労解析サーバー」で解析、レポート生成され、すぐにPCに評価結果が送信されます。そのため、客観的な疲労度合の測定や“疲労感なき疲労”の早期発見に大きく貢献することができます。さらに、定期的に検診を受け、サーバーに蓄積されたデータを活用することで、長期的な経過を見ながらより正確なケア、サポートにつなげることができます。

被災地から抗疲労市場へ

精神疾患に対する社会的な課題認識の広がりを踏まえ、現在当社は、「疲労・ストレス検診システム」を被災地の自治体だけでなく、予防医療に力を注ぐ医療過疎地域の自治体や各地の成人病センター、メンタルヘルスケアを強化する企業、より良い生徒指導のあり方を模索する教育機関などに普及させていく取り組みを推進しています。
また、「抗疲労」をコンセプトに事業展開しているサプリメントメーカーなどでも効果を評価するツールとして注目されているほか、顧客サービスの一つとしてフィットネスクラブなどでも設置の検討が進んでいます。
今後は「疲労・ストレス検診システム」において、疲労の最大の原因である睡眠覚醒リズムの測定機能追加に取り組んでいくとともに、新たな市場展開を図ることで「疲労大国・日本」という社会的課題の解決に貢献していきます。

松原 孝之
東日本事業統括部 兼
震災復興支援
プロジェクト
主任技師
松原 孝之

Voice

より幅広い分野へ、より多くの人々に
普及させていくことが使命です。

開発に際しては、被災地住民や自治体職員の方々の懸命な姿を思い浮かべながら、スピードにこだわりました。幸い、既存のクラウドシステムのエンジンを利用することで、3カ月弱という短期間でのリリースを実現することができました。今後は、測定の手軽さを生かして、子どもたちの精神疾患対策をはじめとした、より幅広い分野に普及させていくことが当社の使命と考えています。

倉恒 邦比古 氏
株式会社
疲労科学研究所
代表取締役
倉恒 邦比古 氏

Voice

疲労評価の高精度化や新指標の策定など、
今後にも非常に期待しています。

当社の自律神経測定器と日立システムズのデータセンター、クラウド技術が組み合わさることにより、とてもすばらしいシステムができたと感じています。データセンターに蓄積した検診データを解析することで、疲労評価の高精度化や新たな疲労評価の指標策定などもできると考えており、今後にも非常に期待しています。

日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。