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株式会社日立システムズ

広島電鉄株式会社様

クラウド型ダイヤ作成サービス「SmartDia」

お知らせ

2013年4月、商品名の見直しに伴い、クラウド型ダイヤ作成サービス「SmartDia」は、「HyperDia クラウド型ダイヤ作成システム」に変更になりました。
※本事例に記載の商品情報は初掲載時のものです。

列車運行ダイヤの作成にかかっていた作業時間を従来の約5分の1に短縮

写真:広島電鉄株式会社様

お客さまの声

従来システムと比べて、ダイヤ作成にかかる時間を、約5分の1に短縮できました。 次回の大きなダイヤ改正では、どれだけの効果が出るのか、楽しみです。

導入前の課題
導入後の効果
既存システムのハードウェアが老朽化して、列車運行ダイヤの作成に時間がかかるようになっていた。
「SmartDia」の導入により、列車運行ダイヤ作成にかかっていた時間を、約5分の1に短縮することができた。
専用端末のため、ある担当者が使用していると、別の担当者はその作業が終わるまで待たなくてはならなかった。
インターネットに接続可能な環境さえあれば、どこでも作業ができるようになり、複数人での同時作業が可能になった。
既存システムでは期待していたメリットを得られず、運転士や車両の運行予定をほとんど手書きで作成していた。
運転士や車両の運行予定に加えて、時刻表やスターフ(運転士のその日の運行指示書)についても、自動的に作成できるようになった。

広島県広島市を中心に、鉄道・軌道事業や路線バス事業を展開し、市民の通勤・通学・買い物だけではなく、観光客の大切な交通手段としての役割を担っている広島電鉄株式会社様(以下、広島電鉄様)。同社が列車運行ダイヤ作成の作業効率化を図るため、クラウド型ダイヤ作成サービス「SmartDia」を採用した経緯とその効果について、電車カンパニー電車輸送企画グループ営業課課長の塩田健順氏、同課西広島運転係主任の中島俊幸氏にお話を伺いました。

導入の目的

システムの老朽化により、列車運行ダイヤ作成に時間がかかるようになっていた

広島電鉄様が抱えていた課題

  • 既存システムのハードウェアの老朽化が進み、ダイヤ作成に時間がかかるようになってきた
  • 専用端末なので、ある担当者がシステムを使用していると、別の担当者は作業が終わるまで待たなくてはならなかった
  • 運転士や車両の運行予定を、ほとんど手書きで作成していた

今回、「SmartDia」を導入された経緯を教えていただけますか?

当社は手書きでのダイヤ作成から脱却するために、1998年にとあるダイヤ作成システムを導入しましたが、ハード面の老朽化が顕著になり、処理能力の低下とともにダイヤ作成にも時間がかかるようになっていました。ダイヤはお客さまの利用状況やご要望に合わせて、毎年のように改正していくことが理想ですが、それに素早く対応できない状況だったのです。また、当社では複数人で8路線のダイヤを作成しているのですが、ある担当者がシステムを使用していると、その作業が終わるまで別の担当者は待たなくてはいけませんでした。(塩田氏)

8路線もありますと、利用者の乗り継ぎを考える必要が出てきます。一度作成したダイヤも、他路線の状況を見ながら何度も調整しなくてはならなかったため、ダイヤ作成にかかる作業量は相当多かったと思います。(中島氏)

そうした問題の解決のため、新しいシステムを検討されたわけですね?

はい。また、以前のシステムには運転士や車両の運行予定を自動的に組んでもらえるという機能を実装していたのですが、なかなか思った通りの結果が得られず、大半は手作業で作成していました。新しいシステムには、こうした運行予定をはじめ、時刻表やスターフ(運転士のその日の運行指示書)を自動的に作成できる機能を求めていました。(塩田氏)


広島電鉄株式会社
電車カンパニー
電車輸送企画グループ
営業課 課長 塩田健順氏

選定のポイント

要望に対する実現性の高さとクラウド型のメリットを重視して選定

要望に対する実現性の高さとクラウド型のメリットを重視して選定

  • システム要望に対する実現性が高かったこと
  • クラウド型のシステムだったため、複数人で同時にシステムを利用できること
  • ハードウェアやOSなどのバージョンアップ対応が不要になること


広島電鉄株式会社
電車カンパニー
電車輸送企画グループ
営業課 西広島運転係
主任 中島俊幸氏

新システムの検討にあたっては、どのようなシステムを比較検討されたのですか?

以前当社が使っていたシステムは、路線バスのダイヤを作成するシステムを改修したものでしたので、今回も路線バスのダイヤを作成するシステムと、鉄道ダイヤを作成するシステムをそれぞれいくつか候補に挙げていました。そして当初は、その中から比較検討しようと考えていたのです。そこへ、ちょうど良いタイミングで日立システムズの営業の方が来社し、ダイヤ作成についても対応していると聞きましたので、詳しくお話を伺うことにしたのです。(塩田氏)

「SmartDia」を選定されたのは、どのようなことが決め手になったのですか?

他社の製品は提案時にデモを見せてもらえるほど完成した状態でしたが、その反面できることとできないことがハッキリしていました。一方「SmartDia」は形はできていませんでしたが、システムの標準機能が充実していましたし、当社固有の仕様も取り込める点をはじめ、当社からの要望に対する実現性の高さがありました。また、他社の製品はハードウェア1台に対して1本のソフトウェアという仕組みだったため、複数人での同時使用という要件が実現できなかったことに加え、OSやハードウェアを新しくしたときなどに、アプリケーションが対応できず以前と変わらない改修作業や費用がかかる事態も予想できました。「SmartDia」はクラウド型ですから、OSやハードウェアの技術進展によるバージョンアップ時に、アプリケーションが非対応になる心配はありませんし、インターネット環境さえあれば複数人が同時にシステムを利用できます。システムを外部へ委託することの安全性についても、日立システムズのセキュリティ技術やノウハウ、多くの導入実績から、外部侵入のリスクは極めて低いという説明を受けて安心できたので、「SmartDia」を選定しました。(塩田氏)

システム導入効果

ダイヤ作成にかかっていた時間を約5分の1に短縮できた

導入サービスの内容と効果

  • 従来システムと比べて、ダイヤ作成にかかる時間を約5分の1に短縮できた
  • 複数人で同時に作業できるようになり、作業効率が上がった
  • 作成したダイヤの合理性チェックが容易になり、シミュレーションや作業時間の短縮につながった

導入に際しての、日立システムズへの印象はいかがでしたか?

今回は、当社と日立システムズと双方で作り込んでいく部分が多く、無理も言わせていただいたのですが、それもきちんとご対応いただきました。最終的には、こちらの要望通りのシステムを構築していただきました。(塩田氏)

日立システムズは「何でも言ってください」という姿勢で臨んでくださいました。また、しっかりと計画書を作り、その期日通りに作業してくださいました。SEや営業も非常に熱意を持って対応してくださったおかげで、思い描いた通りのシステムができたと感じています。(中島氏)

「SmartDia」を導入して、どのような効果がございましたか?

従来のシステムでは、一つの電車が途中で他の電車を追い抜くことを想定したダイヤになっていないかなど、その合理性について1路線のダイヤができるたびに他路線と照らし合わせて確認しないといけませんでした。しかし、「SmartDia」なら、ダイヤ作成時から簡単に追い抜きがないか、複数路線の合理性を瞬時にチェックできるようになりました。さらに、複数人で同時にダイヤ作成作業ができるようになり、シミュレーションや作業時間の短縮につながっています。こうしたメリットのおかげで、お客さまからのご要望を素早くダイヤへ反映できるようになりました。(塩田氏)

本稼働後、まだ大きなダイヤ改正を行っていないのですが、イベントに合わせた臨時ダイヤの作成時は、ダイヤ作成にかかる時間を約5分の1に短縮できました。これに、時刻表やスターフの作成時間を加えると、作業時間短縮の効果はさらに大きくなるはずです。次回の大きなダイヤ改正でどれだけの効果が出るのか、楽しみです。(中島氏)

イメージ:1.列車ダイヤ作成画面、2.車両運用ダイヤ作成画面、3.乗務員運用ダイヤ作成画面

今後の展望

システム化する部分を拡大し、作業軽減と正確性向上を目指す

予定している今後の方針

  • 運行実績を記録していくことで、手作業だった部分をシステム化して作業軽減と正確性向上を図りたい
  • ダイヤ作成と連携するシステムの自動化など、さらなるシステム化を図りたい


「SmartDia」で乗務員運用ダイヤ計画を作成している様子(西広島運転係システム室にて)

将来の展望について、教えていただけますか?

今回「SmartDia」の導入でダイヤ管理、勤務管理、運行管理など、これまで別々のシステムで管理していたものが一つのシステムで管理できるようになりました。今後は、ダイヤ通りに電車が運行しているかなどの運行実績を記録することで、手作業で実施している部分のシステム化について、可能性を模索したいと考えています。例えば、今は人がポイント制御をしていますが、システムとの連携である程度は自動化できると考えています。このことにより作業量の軽減だけではなく、作業の正確性向上も実現できると思います。(塩田氏)

今後、日立システムズに、どのようなことを求めますか?

これ以上を望むのはちょっと気が引けるのですが、ダイヤ作成と連携するシステムの自動化など、システム化できる部分を拡大していくという今後の展望に関しては、トータルソリューションを提供できる日立システムズに、引き続きご協力いただきたいと思います。(塩田氏)

日立システムズとは、本当に長く付き合っていきたいと考えています。私は日立システムズのファンで、日立システムズにも当社のファンで居続けていただけたらと願っています。(中島氏)

お客さまの概要

ロゴ:広島電鉄

広島電鉄株式会社

設立
1942(昭和17)年4月10日
所在地
広島県広島市中区東千田町2-9-29
URL
http://www.hiroden.co.jp/

広島電鉄の鉄道・軌道事業は、軌道線(路面電車)8路線と、鉄道線1路線を展開しています。1日あたり約16万人という輸送人員は、路面電車として日本最大級の規模を誇ります。また、LRT(※)化に向けた取り組みも積極的に進められており、1999年にはバリアフリー化に対応するため、ドイツから空輸した超低床車両「GREEN MOVER」を導入。のちに国内メーカーと広島電鉄による超低床車両の共同開発プロジェクトが進められ、国産の超低床電車「Green mover max」を導入しました。現在では、大量輸送・利便性・低公害など路面電車の利点が見直され、世界中から注目されています。

(※)LRTとは、Light Rail Transitの略で、低床式車両(LRV)の活用や軌道・電停の改良による乗降の容易性、定時性、速達性、快適性などの面で優れた特徴を有する次世代の軌道系交通システムのこと。

広島を代表する名所の一つである原爆ドームの前を走る「Green mover max」。

車両の低床化を進める一方、幅員を広げるなど電停の整備も進められています。

英語・韓国語・中国語(簡体字)を併記した、電停サインの表記。

騒音・振動を軽減するため、整備が進められている芝生軌道。

担当より一言

今後も「SmartDia」を成長させていきたい

広島電鉄様は、LRTへの取り組みに対して、日本でも先進の企業です。また、広島に住む私たちの日々の交通手段としてだけではなく、海外を含めた多くの観光客の案内役として広島に貢献されています。

今回の「SmartDia」の機能の多くは、広島電鉄様が長年にわたって培われたノウハウと、社会インフラへ貢献するスピリッツが反映されています。その意味でも「SmartDia」がもたらす効果とサービスは、私たちの生活に直結して反映されており、効果を実感しています。

今後も、私たちの快適な生活を支える社会インフラの一部として活用していただくだけでなく、国内・海外へのLRT事業を支えるITインフラとして、「SmartDia」を成長させていきたいと考えています。

今回の取材にご協力いただいたお客さま

広島電鉄株式会社
電車カンパニー 電車輸送企画グループ 営業課 課長 塩田健順氏
電車カンパニー 電車輸送企画グループ 営業課 西広島運転係 主任 中島俊幸氏

ご協力ありがとうございました。
2011年11月掲載
本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

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