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株式会社 日立システムズ

住友林業株式会社様

統合業務パッケージ「SuperStream」

頻繁に改正される会計制度にも柔軟に対応できるシステムを構築

写真:住友林業株式会社様

お客様の声

そのまま使うだけで法制度に対応できる体制ができたことは大きかったです。
「SuperStream」に変えて良かったと思っています。

導入前の
課題1
頻繁に改正される会計制度に対して、柔軟に対応できるように、システムを見直したい。
導入後の
効果1
「SuperStream」の導入により、会計制度の激しい変化にも柔軟に対応できるシステムを構築できた。
導入前の
課題2
ユーザが操作に違和感を覚えることなく、利用できる会計システムを構築したい。
導入後の
効果2
日本の商習慣を熟知した国産パッケージならではのインターフェースにより、ユーザのスムーズな操作を実現できた。

人と地球にやさしい自然素材である「木」を活かし、「住生活」に関するあらゆるサービスを通じて、豊かな社会の実現に貢献している住友林業株式会社様(以下、住友林業様)。同社が今回、会計システムの見直しに際して、日立システムズが提案した統合業務パッケージ「SuperStream」を採用した経緯とその効果について、情報システム部企画グループマネージャーの三浦晃嗣氏、住友林業情報システム株式会社様(以下、住友林業情報システム様)のシステム開発部第三グループチーフである石井秀和氏にお話を伺いました。

導入の目的

頻繁に改正される会計制度に対応できるシステムが必要だった

住友林業様が抱えていた課題

  • 会計制度が改正されるたびに、苦労して会計システムを調整しなければならなかった。
  • ユーザPCのOSがバージョンアップしても、対応できる会計システムが必要だった。

「SuperStream」の導入に至るまでの、経緯を教えていただけますか?

これまでは、あるパッケージソフトを当社の仕様に合わせてカスタマイズして使っていました。

基本的にシステムは安定稼働していて、これといった問題はなかったのですが、昨今は新減価償却法やリース会計など、会計にまつわる法制度が頻繁に変化しています。こうした変化に従来のシステムではまったく対応できず、そのつど調整するという運用をしていたのです。今後もIFRS(国際会計基準)の適用がはじまりますし、毎年のように会計制度が変わることも予想される中で、このままシステムを継続利用することは困難と判断して、システムを見直すことにしました。(三浦氏)

法改正ごとの調整ということで、そのつど膨大な作業量が発生していたのではないですか?

独自にカスタマイズしていた部分がありますので、システムを調整するたびに多大な労力がかかっていました。大きなトラブルもなく、見た目には問題なく稼働していましたが、中身は無理をしていたのです。また、今はOSとしてWindows XPを利用しているのですが、今後Windows 7などに変更したとき、おそらくシステムが動かなくなるだろうと予想していました。そういうOSの進化にも対応したいと考えていました。(三浦氏)


住友林業株式会社
情報システム部
企画グループ マネージャー
三浦晃嗣氏

選定のポイント

日本の商習慣を考慮した、国産製品ならではの使いやすさが決め手に

統合業務パッケージ「SuperStream」を選択したポイント

  • 自社の業務に近く、使いやすいインターフェースだったこと。
  • 日立システムズの「SuperStream」に対する成熟度と理解度が高かったこと。


住友林業情報システム株式会社
システム開発部
第三グループ チーフ
石井秀和氏

どのようなポイントを重視して、選定を進めていたのですか?

多くの企業に使われている実績があり、当社の希望する機能をすべて備えているパッケージソフトを探していました。

外国製のパッケージをはじめとする、いくつかの著名な製品を候補に挙げていました。(三浦氏)

その中で、なぜ「SuperStream」を選ばれたのですか?

実際に利用するユーザも含めてデモを見せていただいたのですが、外国製のパッケージは使用言語の問題や業務フローの手順などに日本の商習慣との差異を感じました。逆に「SuperStream」は当社の業務に近く、使いやすいインターフェースでした。(三浦氏)

外国製のパッケージですと、やり取りをしていく上で日本語が通じない状況が想定されます。その意味で、国産パッケージの方が風通しが良いのではないかと感じていました。(石井氏)

「SuperStream」のベンダーの中で、日立システムズを選ばれた理由は何ですか?

重視した部分は、パッケージに対する成熟度と理解度の高さ。その部分で日立システムズを評価しました。プレゼンテーションの際にも大変わかりやすくご説明いただきました。(三浦氏)

システム概要

そのまま利用するだけで法制度に対応できるシステムを構築

「SuperStream」の導入は、どのように進めていったのですか?

2008年4月に構築プロジェクトをキックオフさせました。

日立システムズから40人以上、当社からも数多くの人間がプロジェクトに参画しながら、2009年11月のカットオーバーに向けて、全員が一体となって取り組みました。(石井氏)

「SuperStream」にはいくつかのモジュールがありますが、今回はどのモジュールを導入されたのですか?

一般会計「CORE」、固定資産・リース管理「FA+」、手形管理「PN+」、出金管理「AP+」、入金管理「AR+」、従業員経費「field Web」です。できる限りそのまま使っていますが、夜間にバッチ処理できるように若干カスタマイズしました。また、統合マスター管理、関係会社間の貸付金管理、派遣社員の工数管理、社内金利の管理については、モジュールでカバーすることができませんでしたので、個別開発しました。(三浦氏)

2010年4月にはじめて決算を迎えられましたが、どのような効果がありましたか?

今回の決算は、無事に締めることができました。ただ、セグメント開示や不動産の時価評価などの改正がありましたが、大きな制度変更はなく、会計システムにもさほど影響がなかったため、会計システムを入れ替えた効果を比較すること難しいです。しかし、今後は資産除去債務や包括利益計算書、過去遡及伝票にも対応していただく予定です。そのまま使うだけで法制度に対応できる体制ができたことは大きいといえます。「SuperStream」に変えて良かったと思っています。(三浦氏)

もし、システムを入れ替えていなければ、従来の仕組みでさまざまな法改正に対応することは想像できませんでした。目先の法改正に関わる懸念について、日立システムズやメーカーのSSJ様に全部考えていただけるだけでも、ずいぶんと私たちの作業が楽になったと感じています。(石井氏)

図:会計システム(SuperStream)

今後の展望

国内の関係会社28社にも同じ会計システムを展開

今後の展望について教えていただけますか?

今回は住友林業単体に会計システムを導入しましたが、今後は国内の関係会社28社へ展開していくことを考えています。

これまで関係会社も、当社と同じパッケージソフトを利用していたので、それを「SuperStream」に置き換えていく形です。10年度の上期中には実現したいと考えています。(三浦氏)

これから日立システムズには、どのようなことを求めますか?

今回のプロジェクトは、予定通りの費用とスケジュールで対応していただきましたので、とても満足しています。今後もまた、良いご提案をいただきたいと思います。(三浦氏)

IFRS(国際会計基準)への対応をはじめ、会計システムはこれからもどんどん変わっていくことが予想できます。それに合わせて、当社もスピーディーにシステムをバージョンアップしていきたいと考えていますので、日立システムズには引き続きメーカーのSSJ様と連携して、その部分の風通しを今以上に良くしていただきたいと思います。(石井氏)

お客様の概要

ロゴ:住友林業株式会社

住友林業株式会社様

設立
1948(昭和23)年2月20日
所在地
東京都千代田区大手町1-3-2
URL
http://sfc.jp/

今から300年以上前の1691年に、愛媛県・別子銅山の開坑に伴う木材の伐採・調達を開始した住友林業様。環境保全や社会貢献などの活動意識も高く、「森に木を植えて育てて、家づくりなどで木を活かして、また森に木を植える」という人と森との循環システムに基づいた、サステナブルな事業を展開している先進的企業です。


愛媛県新居浜市別子山を中心に広がる「四国新居浜社有林」。


長期展望を見据えた施業計画策定のために定期的に実施する社有林内の「森林調査」。


太陽光発電システムを搭載した「MyForest-Solabo(マイフォレスト-ソラボ)」。


「住友林業の家」の魅力を知っていただくためのイベント「住まい博」。

担当より一言

工程通りに本稼働できたのは、住友林業様と当社プロジェクト体制が融合した結果と考えています。


日立システムズ
江口伸吾

2007年に縁あって住友林業様および、関連会社に対する会計・人事システムの再構築に関するプロジェクトのお手伝いをさせていただきました。
当時を振り返ると、住友林業様とははじめてのお付き合いでもあり、住友林業様の文化や関連会社様との関係など幅広く勉強させていただきました。
約1年半のプロジェクトでしたが、工程通りに本稼働できたのは、住友林業様のプロジェクト体制と当社プロジェクト体制が融合した結果と考えています。
このプロジェクトに参画させていただいたことに改めて感謝しています。
今後も良きパートナーとして、住友林業様のお手伝いをさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

住友林業様の多大なご協力により、大規模プロジェクトを成功させることができました。


日立システムズ
高木正治

2008年4月から、新会計システム導入のプロジェクトマネージャとして、プロジェクトに参画させていただきました。
プロジェクトの運営では、進捗管理、課題管理、また、ユーザへの業務調整など、住友林業様に多大なご協力をいただき、円滑にプロジェクトが進行できました。住友林業様の業務とSuperStreamのギャップについては、メーカーであるSSJ様にも多大なご支援をいただき、大規模な会計システム導入プロジェクトを成功させることができたと認識しています。
本プロジェクトを通じ、住友林業様との強い信頼関係が構築でき、自身、そしてチームとして、一回りも二回りも成長できました。
今後も、信頼できるパートナーとして、日立システムズ一丸となってお手伝いをさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

今回の取材にご協力いただいたお客様

住友林業株式会社
情報システム部 企画グループ チームマネージャー 斉藤佳男氏
情報システム部 企画グループ マネージャー 三浦晃嗣氏

住友林業情報システム株式会社
システム開発部 第三グループ チーフ 石井秀和氏

ご協力ありがとうございました。
2010年7掲載
本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

日立電子サービスと日立情報システムズは、2011年10月1日に合併し、株式会社日立システムズに社名を変更いたしました。
掲載の情報は当時の社名を現在の社名に置き換えていますが、一部初掲載当時のままですのでご了承ください。

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