次世代コンテンツ管理システム「HeartCore」
「商品を買いたくなる」ECサイトへ一新し、通販事業の強化に成功
お客様の声
ECサイトへのアクセス数が増加し、売上は前年と比べて大幅な伸びを記録しました。
日本初の乳酸菌飲料「カルピス」をはじめ、おいしくてからだに良いさまざまな商品を製造販売しているカルピス株式会社様(以下、カルピス様)。主力の飲料品に加えて、長年の研究開発の成果を活かし、健康に役立つ機能性食品素材も提供しています。そのカルピス様が、日立システムズの次世代コンテンツ管理システム「HeartCore」を採用した経緯とその効果について、健康・機能性食品事業部 マネージャーの保田大氏にお話を伺いました。
通販事業の強化を実現できるWebサイトを構築したい
カルピス様が抱えていた課題
私たちは、乳酸菌研究や発酵技術を結集した健康食品・飲料をWebサイト上でも販売してきたのですが、残念ながらそこは単純に「お客様が商品を買える」だけの場所に過ぎず、「商品を買いたい」と思わせる場所になっていませんでした。
こういう時代ですから、通販事業を強化させたいという会社としての方針もあり、本格的なWebシステムの導入を検討し始めたのです。
新規で1ページ追加するにしても、承認を得るために1週間程度の時間がかかっていたため、タイムリーに思うようなサイトを作ることができていませんでした。また、ページの中にいろいろな商品の画像が存在していて、ユーザがよく分からずに迷子になってしまうページだったと思います。
まずは一般的なECサイトのレベルまで引き上げたい、という思いはありました。例えばユーザからの注文に確認のメールを返信したり、検索エンジンで上位に表示されたり。動画も織り交ぜて、表現力豊かで商品訴求力が高いWebサイトにしたいと考えていました。
カルピス株式会社
健康・機能性食品事業部
マネージャー 保田大氏
PCと携帯電話の両方にコンテンツを展開できることが決め手に
次世代コンテンツ管理システム「HeartCore」を選択したポイント
アクセス数を増やすSEMや豊かな表現力の動画などによって、幅広いユーザにリーチできるWebサイトにするためのシステムを考えていましたので、そうしたことが実現しやすいシステムであるかを重視しました。
また、同時に携帯電話版のECサイトを立ち上げたいと考えていましたので、1つのシステムでPC版と携帯版の両方のサイトに展開できるかどうかも、検討時には十分に考慮したポイントです。
はい。これまでは電話やFAXで受けた注文を手作業でデータベースに入力して、翌日に商品を発送するという流れがありました。そこで、今後はWebサイトで入力があった情報を1つのデータベースに集約して、お客様情報を管理しようということになったのです。それを実現するために、すでに導入することが決定していた販売管理システムに合うシステムを探したところ、最適解が「HeartCore」でした。
あとはスピードですね。検討していたのは2008年4月でしたが、そのときには2008年10月に本番稼働させることが決定していたため、いかにトラブルなくWebサイトを立ち上げて、なおかつ販売管理システムとうまく連携できるかが問われました。そうしたWebシステム構築におけるスピードと安全性、企業としての信頼性も、ポイントとして重視しました。
アクセス数が増加し、売上は大幅な躍進を記録
両社のキーマンでプロジェクトを組み、定例ミーティングを行なうことで、確実にスケジュールをクリアしていきました。
みんなで非常に密なコミュニケーションを取りながら、前向きにプロジェクトを進めることができたという点では、非常に良かったと思っています。
以前に比べてアクセス数が非常に増加しました。このことは商品名や商品に含まれる素材の名前で検索されたときに、軒並み上位表示されるようになったことが大きいですね。これまではリーチできなかったユーザ層にも、検索結果の上位に表示されることでリーチできるようになったことは大きいと思います。
おかげさまでWebサイトを通じての売上高は、前年と比べて大幅な伸びを記録することができました。もちろん、これは新聞・チラシなどを使った一般的な広告展開や、インターネット上のさまざまな施策も行なった上での数字ではありますが、以前と比べると「HeartCore」導入によって大きな効果が出ています。
さらにユーザが使いやすいWebサイトを目指して
毎週お客様のご意見をいただく機会があるのですが、そうしたご意見を迅速に反映できるように、構築時の定例ミーティングを継続し、きちんと改善できるような体制を日立システムズと取り続けています。今後も使いやすいWebサイトにしていきたいと思います。
PCサイトの公開からちょうど1年後の2009年10月の稼働開始ですから、今のところはまだコンバージョンも多くないですね。モバイルからモバイルのWebサイトへの誘導も少しずつ始めているので、今後どうなっていくのか推移を見ています。今後は携帯サイトからの注文増加も期待されていますので、本格的にマーケティングをやっていくということが、直近の課題だと思います。
現状のMyページはお客様の情報や購入履歴を表示しているだけですが、パーソナライズ機能を活用してもっと充実させたいと思います。いずれはダイレクトマーケティングならではのコミュニケーションを、実現していければと考えています。
カルピス株式会社
「おいしくてからだに良いものを創ることで、人々の役に立ちたい」という創業者の思いを引き継ぎ、人々に健康と笑顔をもたらす商品を提供しているカルピス様。長年培ってきた乳酸菌・発酵技術をコア技術として、これまでにないおいしさを生み出すこと、お客様の健康を助ける商品を創ること、乳酸菌など有用微生物の可能性をさらに探っていくことなどに向けて、努力し続けています。
高知と東京の拠点を結んだビデオ会議の様子。エクセルやパワーポイントで作成したデータを、画面に投影しながら会議を進めることもあります。
こどもの健康をサポートする「アレルケアこども用」。カルシウムを配合し、食べやすく続けやすいようブドウ味にしています。
健康成分ラクトトリペプチド(LTP)を配合している「アミールサプリメント」。
おいしさと安心にこだわって作られている、日本初の乳酸菌飲料「カルピス」。そのブランドは、世界中の人々から愛されています。
担当より一言
HeartCoreの特長を活かし、さらに魅力的な通信販売Webサイトにするためのお手伝いをさせていただきます。
日立システムズ
加藤安宏
日立システムズ
豊田幸雄
HeartCoreの柔軟性により、使いやすく、分かりやすいサイトにしたいという、お客様のご要望を実現できたのではないかと考えております。 今後は、HeartCoreの特長を活かし、市場のニーズの変化やお客様のご要望に対応し、より魅力的なサイトにするためのお手伝いをさせていただきたいと考えています。
今回の取材にご協力いただいたお客様
カルピス株式会社
健康・機能性食品事業部 マネージャー 保田大氏
ご協力ありがとうございました。
2010年4月掲載
本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
日立電子サービスと日立情報システムズは、2011年10月1日に合併し、株式会社日立システムズに社名を変更いたしました。
掲載の情報は当時の社名を現在の社名に置き換えていますが、一部初掲載当時のままですのでご了承ください。
日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。