兵庫県神戸市様

兵庫県神戸市様は、市役所職員約1万2千人が利用する新たなラーニングプラットフォームとして「コーナーストーン」の利用を開始しました。現在、セキュリティ研修、昇任時研修など、500程度の神戸市様独自教材が「コーナーストーン」を通じて職員に提供されています。神戸市様は機械学習による教材のレコメンド機能の利用や、将来的には人材育成計画と連携した教材の提供を行うことで、職員一人ひとりの能力向上を実現していきます。

神戸市様は、職員一人ひとりの能力や、チーム力をさらに高めるため、職員向け人材研修のあり方も見直すべきとの課題意識を持っていました。職員の自発的な学びや、個 人に合った研修を実現するための新たな方法を模索する中で、神戸市様が着目したのがLearning Management System（以下、LMS）でした。

LMSとは、教材の配信・管理から、個人の学習履歴・学習進捗状況の管理、人材育成計画と連携した教材の割り当てなど、効果的な人材育成を実現するためのプラットフォームです。神戸市様はこれまで利用していたeラーニングに代わる、新たなラーニングプラットフォームとしてLMSの導入検討を進めました。

6社の提案の中から、神戸市様は日立システムズが提案する「コーナーストーン」の導入を決めました。「コーナーストーン」は所有する教材のアップロードだけでなく、外部企業が提供する教材も利用することができます。業務に必要な知識の習得だけでなく、社会情勢・ニーズに合わせた最新のコンテンツが提供できるため、職員の視野が広がること、学習意欲の継続・向上も期待することができました。

導入ベンダーである日立システムズについては、自治体向け情報システムの豊富な構築・運用実績を持つ点や、日立システムズ自身が「コーナーストーン」の利用企業であるため、導入・運用・保守に関する体系化された運用ノウハウの提供が期待できる点を高く評価しました。

「コーナーストーン」は、2022年度の新規採用職員研修から利用が始まりました。コロナ禍のため、研修は集合研修と「コーナーストーン」による在宅研修を組み合わせた形で行われました。「コーナーストーン」はクラウドサービスのため、職員は自宅のネット環境から教材にアクセスして研修を受講することができました。現在、セキュリティ研修、昇任時研修など、500程度の神戸市様独自の教材が掲載されており、来年度以降は外部企業が提供する教材が追加される予定です。

「コーナーストーン」には多種多様な教材を一元管理できる機能があり、神戸市様は受講者を募集する研修について、参加申し込み、日程変更、キャンセルを受講者自身が「コーナーストーン」上で行えるようにしています。研修が終わると個人の受講履歴が自動的に更新されるため、職員の学習履歴管理が効率的に行えるようになりました。

「コーナーストーン」には個人の学習履歴や関心事から機械学習が教材をレコメンドする機能や、学習所要時間など30を超える検索項目から目当ての教材を検索できる機能などがあります。これらの機能が職員の自発的な学びを促進していくことを神戸市様は期待しています。また、将来的には人材育成計画と連携した教材の提供や、職員がめざす人材像に応じた教材の提供なども「コーナーストーン」で実現することも視野に入れています。

行政のデジタル化をはじめとする、社会環境の大きな変化に柔軟に対応できるチャレンジ精神を持った人材を育成するため、神戸市様は今後「コーナーストーン」の利用をさらに発展させていく計画です。

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