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株式会社 日立システムズ

導入事例スペシャル 東京大学宇宙線研究所×日立システムズ
スペシャルプロジェクト

JICA様 × 大日本コンサルタント様 実証実験事例 ドローンとICTによる橋梁点検

橋梁などの道路構造物をはじめとする発展途上国の社会インフラの多くは、人材不足、技術不足、予算不足のため適切な点検・維持活動が行われていません。

この問題を解決するため、独立行政法人国際協力機構(JICA)と大日本コンサルタント株式会社は、政府機関、大学、民間企業などさまざまなパートナーと連携しながら、発展途上国の社会インフラ老朽化対策のためのプロジェクトを推進しています。

私たち日立システムズもこのプロジェクトに参画する企業のひとつ。私たちは、ドローンおよびICTを活用した安全で効率的なインフラ点検作業の技術協力を通じて、発展途上国における社会インフラの適切な維持管理の実現に向けた活動を支援しています。

集合写真

集合写真

発展途上国各国で社会問題化する「インフラ老朽化」に立ち向かう

橋梁、トンネルなど道路構造物の老朽化が日本国内で大きな社会問題となる中、同様の問題は海外でも起きています。特にアジアの発展途上国各国では、1960年代以降日本の円借款事業により橋梁、トンネルが大量に建設されたため、築50年を迎える道路構造物が数多く発生しつつあります。

こうした老朽化インフラの点検・維持は喫緊の課題でありながら、発展途上国の多くは人材不足、技術不足、予算不足のため、適切な点検・維持活動を行うことができません。この問題を解決するため、独立行政法人国際協力機構(以下JICA)と大日本コンサルタント株式会社は、発展途上国の適切な社会インフラ維持管理の実現に向けたさまざまな支援活動を展開しています。私たち日立システムズは、ドローンおよびICTを活用した効率的なインフラ点検作業の技術協力を行うことで、この取り組みを技術面から支援しています。

点検が困難なフィリピンの2橋梁でドローンを活用した効率的で安全な橋梁点検を実施

今回3法人が共同で支援活動を行った国はフィリピンです。サンファニコ橋とアガスアガス橋という2つの橋梁において、ドローンを活用した橋梁点検の実証実験を行いました。


サンファニコ橋


アガスアガス橋

サンファニコ橋は1972年に建設された鋼材製の橋、アガスアガス橋は2009年に建設されたコンクリート製の橋です。サンファニコ橋は島しょ間を連結した全長約2kmに及ぶ海上の長大橋で点検通路がなく、アガスアガス橋は地上からの高さが約75mにおよぶ高橋脚です。両橋ともに点検が困難であることから、実証実験の対象に選ばれました。

作業は2018年11月に行われました。日立システムズは現地調査を行い、ドローンの飛行ルートおよび保安要員配置の計画を立案。これをフィリピンの現地企業と共有してドローンフライトを実施し、数千枚におよぶ橋梁画像の撮影を行いました。両橋ともにスケールの大きな橋であるため、撮影には2週間弱の期間を要しました。日立システムズの「ドローン運用統合管理サービス」では、ドローンで撮影した橋梁画像から、3次元モデルの作成や3次元モデル上で設備劣化箇所の記録を行います。今回の実証実験ではドローンを活用した橋梁点検のプロセスを現地技術者に理解してもらうため、撮影画像データはその場ですぐに公開、さらにすべての撮影が終了した後に簡易的な3次元モデルを短期間で作成し、橋梁点検の手順やポイントを現地でレクチャーしました。


3次元モデル化されたアガスアガス橋(左)と実証実験の様子(右)

その後、日立システムズプロジェクトメンバーは日本に戻り、より精緻な橋梁の3次元モデルの作成と劣化箇所の状況報告レポートを作成しました。この内容はフィリピン国公共事業道路省の職員に向けた全国開催セミナーにおいて、約600名の職員に公開されました。フィリピンには今回対象となった2橋梁以外にも点検困難な橋梁が数多く存在するため、ドローンを活用した安全かつ効率的な点検作業の報告に、多くの参加者が熱心に耳を傾けていました。

「ドローンがなければ精緻な点検作業は事実上お手上げでした」

JICAの社会基盤・平和構築部 運輸交通・情報通信グループ 第一チーム 課長 金縄知樹様は、2014年から始まった内閣府の戦略的イノベーション創造プログラムの「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」の研究開発を通じて、かねてから日立システムズのドローン活用技術に注目していました。プロジェクトのパートナーに日立システムズを選定した理由について金縄様はこう話します。

「日立システムズは、大学などの研究機関をはじめさまざまなパートナーとドローンを活用した取り組みを国内でいち早く試行してきました。その活動で得たノウハウを海外展開することに高い関心を寄せてくれたことが選定の決め手になりました」。

JICAとともに今回のプロジェクトを主導し、フィリピン現地における実証実験のマネジメントを務めたのが、道路や橋梁などの社会インフラの設計・保全に強みを持つ大日本コンサルタント株式会社です。同社の海外事業部・部長 長尾日出男様は今回の取り組みをこう評価します。

「点検には通常、橋梁点検車を使用しますが、今回の2橋梁は構造上これを使うことができず、精緻な点検は事実上お手上げの状態でした。ドローン技術の発展によってようやく今回のような橋梁の点検作業を実現することができました」。

日立システムズはドローン技術の提供を通じて、安心・安全な社会の実現に貢献します

フィリピンにおける実証実験の終了後も、JICAは引き続き東南アジアおよびその他地域の発展途上国から研修員を長期的に受け入れ、道路アセットマネジメントに関する人材育成を行っています。

日立システムズはこの取り組みにも協力しており、2019年8月に実施された「2019年度JICA道路アセットマネジメント長期研修員向け特別プログラム」では、実際に各務原大橋(岐阜県各務原市)においてドローンによる点検を行い、橋梁の3次元モデル作成と劣化箇所写真の紐付けをデモンストレーションしました。

「JICAが提供したいのは、橋梁の点検結果そのものではなく、橋梁の点検を自分たちで行えるようにするための技術、ノウハウ、経験」と語るJICA金縄様。私たち日立システムズはJICAのこの理念に深く共鳴しながら、今後も「ドローン運用統合管理サービス」の提供を通じて、世界中の社会インフラの適切な維持管理と、安心・安全な社会の実現に貢献してまいります。

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