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株式会社 日立システムズ

第5回 タイ進出における課題点と、ビジネスを成功させるカギとは~歴史的な大洪水後も衰えない、日本企業のタイ進出意欲~

自動車部品メーカーなど製造業を中心に3,000社を超える日本企業が進出しているタイは、経済成長著しいASEAN諸国の中でも特に注目されています。  東南アジアのほぼ真ん中に位置しているため、今後は流通の中心地になっていくでしょう。当社はまず、お客さまのニーズに応えるサービス基盤をタイで築き、サポート領域を東南アジアへ広めていきたいと考えています。今回は、企業の海外進出、特にタイに進出するにあたり解決すべき問題点と、その解決策をサポートする当社の取り組みについて紹介します。

タイへの進出において、日本企業が直面する課題


日立システムズ
アジア事業推進本部
クラウド推進センタ
申橋俊治

タイへの進出を図る企業は、事前にコンサルティングを受けたり、既にタイへ進出している企業に話を聞いたりと、周到な準備をされておられるようです。それでも、現地では会社の設立から運営に至るまで、何が必要なのか分からずにお困りになっている現状があります。

運用後は、言葉の壁や文化の違いでお困りになることが多いようです。例えば、おおらかな国民性もあってか、勤務時間中の私的なメールやWeb閲覧などは少なくありません。タイ人に悪気はなく、「今日の仕事は終わったからいいですよね」ということなのですが、日本人の感覚からするとどうしても悪い印象が残ってしまうでしょう。しかし、日本の感覚のまま厳しく統制すると、売り手市場の背景もあってか、タイ人はすぐに仕事を辞めてしまうケースも多いようです。タイに進出して30年、国内5か所に工場を持つ機械メーカーがありますが、その会社では社長やマネージャーがタイ人です。日本のやり方を押しつけるのではなく、国民性や文化の違いを理解した上でタイ人のやり方に任せることが、成功への近道のように思われます。

洪水被害がもたらした、新たな課題

昨年9月にタイ中部で発生した大規模な洪水で、アユタヤ周辺の7つの工業団地が浸水し、約450社の日系企業の工場が被害に見舞われたことは、まだ記憶に新しいかと思います。「これから本格的に」という進出されたばかりの企業が多く、工場も設備も新しい。それらがほぼ全て浸水している様子は、実に衝撃的な光景でした。また、多くの企業がサーバーやシステムを自社工場内に設置していたため、洪水によって大事なデータを失ってしまいました。あるお客さまは、人事給与システムや名簿がなくなり、給与の支払いが大変だったそうです。 生産計画がストップしている中で、現場での目先の目標は「どう流通を回していくか」ということでした。当社は、当面のニーズは日本とタイとの連絡手段であると考え、被災された企業の方々へ、電話会議システムやメール環境を無償で提供しました(※)。また、社内に保有されている管理資料を、当社のクラウド上で一時的に保管するようなサービスも実施しました。

(※当時の「タイ洪水被害支援無償提供サービス」については、こちらをご覧ください)

この洪水被害を機に、データセンターやクラウドに注目が集まるようになりました。インターネットにさえ接続できれば、生産がストップしてしまってもデータの閲覧ができ、生産予測や現状を把握することができます。当社でも、ITの再構築や事業継続の一環としてご相談をいただくことが多くなっています。特に、現地でITに十分な人的資源を割けないお客さまには、「システムの検討から運用までを安心して任せられる」という点でご満足いただいております。

現場のニーズを形にした、新たなソリューションシステム

当社は2010年6月から、タイへ進出されるお客さまに、情報システムや業務をサポートするためのサービスを提供してまいりました。

現地でお客さまが一番お困りなのが、極めて少人数で会社を運営しなくてはならないことです。採用、経理、法務など、それまでご自身が身につけてきたスキル以外の業務に取り組まれることが多く、さらに現地で使うシステムはタイ語と英語が主流。もし不正の疑いが発覚したとしても、徹底的に調査することが難しいため、日本から会計士をタイに派遣して調べるという話も聞きます。

当社が提供するクラウド型の会計システム「Caliver AC」は、英語、タイ語に加えて日本語までサポートしています。また、いつ・誰が・何を登録、変更したという記録を残すことができます。これまでブラックボックス化されて見えなかった部分を「見える可」することで、入力ミスや不正を防止することができます。また、インターネット経由でデータを閲覧できるため、会計士が出張する手間がなくなり、費用の削減にも効果的です。

クラウド型多言語会計システム「Caliver AC」のイメージ図

英語・タイ語・日本語に対応 ( 「Caliver AC」の画面の一部)

「Caliver AC」販売開始のニュースリリースはこちら

「Caliver AC」の詳細はこちら

写真:申橋俊治

今後は会計だけではなく、人事給与、購買・在庫管理システムの展開も予定しています。お客さまはクラウドにアクセスし、慣れた言語で必要な機能をご利用いただけます。現地での本業以外の負担を少しでも軽減し、本来のビジネスに専念していただけるよう、今後もソリューションシステムを提供してまいります。

2012年8月掲載
記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

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