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体育のお時間

【第3回】人類の水中進化はどこまで続くのか。「競泳」の歴史と意外な見どころ

これまでの世界大会で、多くの日本人選手がメダルを獲得してきた「競泳」。クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライの4つの泳法でタイムを競いますが、現在の競技の形になるまでは紆余曲折がありました。泳法やスイムウェアの歴史を紐解いてみましょう。

クロールどころじゃない!?日本泳法の歴史

「泳ぐ」という動作は、運動というより、生活に必要なスキルのひとつとして古くから存在していました。川や海で魚や貝を獲るために、泳いだり潜ったりしていたという記録は、古代ギリシアやエジプト、中国にも残されています。およそ9千年前の壁画にも、人が泳いでいる姿が描かれているそうです。

海に囲まれた日本でも、泳ぎは重要なスキルのひとつであったことは言うまでもありません。奈良時代に編纂された万葉集には、海に潜ってアワビを獲る海女を詠んだ歌があります。また、およそ400年前の江戸時代には、日本古来の泳ぎ方を各藩が独自に発達させ、さまざまな泳法が究められていました。武術のひとつとして発達したので、甲冑を着たまま泳いだり、水中で格闘したり、敵に気づかれずに川を渡ったりする特殊な技術です。今でも日本泳法は13の流派が日本水泳連盟から公認されていて、学習院や慶應義塾といった伝統校では実践的泳法として教えられているそう。全国規模の競技大会も行われています。
日本の水泳の歴史は、クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライの4種近代泳法よりも、古いのです。

似て非なるもの…クロールのストロークに敗れた日本人選手

現在のようなスポーツとしての水泳が誕生したのは、19世紀のイギリスです。娯楽として楽しまれていた水泳が、学校対抗の競技として行われるようになり、1837年にはロンドンで世界初の水泳大会が開催されました。

日本の選手が水泳の国際舞台に登場したのは1920年のこと。ベルギーで行われた大会に内田正練と齋藤兼吉の2選手が参戦しましたが、結果は出場種目すべて予選敗退。水府流の抜き手など日本泳法で戦いましたが、世界ではすでにクロールのストロークが主流であり、まったく歯が立たなかったといいます。スピードで競う競泳で力の差を痛感した内田選手は、帰国後クロールの普及に尽力しました。
今では日本のお家芸と言われる競泳ですが、先人たちの苦い経験と努力なくしては歴史を語ることはできません。

スイムウェアの進化とともにある競泳の世界記録

1/100秒の差を競う競泳の世界。記録を上げるためには、泳ぎの技術のほか、スタートやターンも重視されます。そんな日々切磋琢磨する選手たちをサポートするのが、スイムウェアです。水の抵抗をわずかでも減らすため、さまざまな素材やデザインのスイムウェアが世界中のメーカーで開発されてきました。

有名なのは、2008年に一大旋風を巻き起こした「レーザーレーサー」。思い切り身体を締め付けるラバー素材で抵抗を極限までおさえ、まったく新しい次元の泳ぎを生み出したとまで言われた伝説の高速スイムウェアです。当時は世界のトップクラス選手のほとんどが着用しており、記録更新が連発されました。しかし2010年に国際水泳連盟がラバー素材の使用を禁じたため、現在は繊維製の水着しか着用できなくなっています。また、身体を覆うウェアの面積にも規定ができ、以前よりも開発の余地は少なくなったと言われます。世界新記録が頻発する特殊な一時代が幕を閉じ、再び選手の本来の能力が問われるようになったと言えます。

スイムウェアは限界を超えるタイムを引き出すものではなくなりましたが、選手のパフォーマンスを最大化すべく各メーカーが創意工夫し、新たな進化の道を模索しています。着用感や動きやすさを追求したり、素材の組み合わせで姿勢を維持しやすい形状にしたりと多様化し、トップ選手たちは、いろいろなスイムウェアを試着して自分にあったものを慎重に選んでいるそうです。“トビウオジャパン”の活躍を応援するとともに、各選手のスイムウェアに注目するのも、面白いかもしれませんね。

株式会社ライトアップ監修

※ コラムは筆者の個人的見解であり、日立システムズの公式見解を示すものではありません。

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