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専門家コラム:伸びる企業は一味ちがう。目からウロコの「働き方改革」の旅

【第2回】株式会社イノベーション様【前編】

上場間もないベンチャー企業の意外な真実

皆さんは、「ベンチャー企業」「上場して1年目」「業績急拡大急成長中」「社員数も増加中」…と聞くと、会社の職場風土に、どのような印象を持たれるでしょうか?

今回の取材先である株式会社イノベーションは上場間もない企業であるが、時間外労働は年々減少し、週休2日以上の新たな休暇制度の導入についても検討するなど、更なる生産性の改善に全社員でチャレンジしています。
高い生産性を追求する企業の原動力になるものは何か?その実態を「のり」が職場に潜入し、レポートします!

株式会社イノベーション様概要

会社名 株式会社イノベーション( Innovation Inc. )
代表取締役社長
富田 直人
東京本社 東京都渋谷区渋谷3-10-13 TOKYU REIT 渋谷R ビル3F
設立年月日 2000年12月14日
従業員数 86名(2017年6月現在)
業務内容 BtoBに特化した営業・マーケティング支援事業
1. オンラインメディア事業
2. セールスクラウド事業
   *2016年12月マザースに新規株式公開
URL https://www.innovation.co.jp/

〇〇感が心地良い職場空間

「いらっしゃいませ~」「こんにちは!」「お伺いしておりますか?」
取材に向かうと、オフィスから出てこられた社員と思しき皆さんが、極めて「自然に」気持ち良い「挨拶や声がけ」をしてくれる。受付スペースで待っていると、ちょっとした「違い」が、そこここに散見できることに気づく。
まずは、以下をご覧いただきたい。

受付での心憎いまでの「おもてなし」。 お客さま一人ひとりへのメッセージカードが!

壁には社内イベントの数々をデジタルフォトフレームで紹介

社員同士のサンクスカードを展示

名物?社内壁新聞「いの新聞」

どのような印象を持たれたであろうか?顧客への高いホスピタリティ。社員同士で感謝し合う風土。社内イベントが多いお祭り好きの会社…であろうか?
私自身が感じたほかの企業との違いは、心地良い空気感。この空気感とは、社員の活き活きとした姿にも、密接につながっているのかもしれない。では、この空気感は、どのようにして生まれるのか?働き方、生産性とはどのような関係性があるのか?社員の皆さんへお話を伺った。

社員に聞く、「タテヨコナナメ」でつながる仕掛けと機会の本質とは?

(左より)
遠山様:広報・全社マーケティング
鴨志田様:社内風土文化・カルチャープランナー
齋藤様:いの新聞編集長(前代)・広報

(名刺の肩書きは、エンジニアが「CTO見習い」と自分を名乗るなど、自由に自分を表現できるそう) 

のり:社内で結構いろんなことやっていらっしゃいますね。社内新聞、内定式、いのCUP・・・
いつ頃からやっていたのですか?

齋藤:実は昔は今よりもっとあったのですが(※)、今は会社として力を入れるものにフォーカスして、結果として今のものが残っています。※お花見、バーベキュー、いのBar(社内飲み)、コミュニケーション支援制度(四半期)など

のり:表彰式も印象的でした!Webにも表彰式で泣いている写真がありましたね。

齋藤:演出なども工夫して、「MVPをもらうために頑張ろう!」と思ってもらえるようにつくっています!特別感が出るようにレッドカーペットを敷いたり、司会者はジャケットとワンピースでちょっとフォーマルさを出してもらったりというような演出・空間づくりを心がけています。また、以前は全体会議の場で表彰していたものを、表彰式自体を単体のイベントとして開催するなど、常により良くする工夫をしています。

のり:その変えようとする原動力は何ですか?

齋藤:原動力になっているのは、会社への「いいね」を増やしたい、という気持ちですかね。(究極には)イベントはなくてもいいかもしれませんが、イベントや制度を通じてもっと会社を好きになったり、「この会社、何だかんだあるけど良いよな」と思ってもらったりしたいんです。

のり:会社が成長している実感はありますか?

全員:ありますね!

のり:しかし、みなさん若い身空で…なぜそんなこと言えるのですか?

鴨志田:もともとイベントやコミュニケーションを通じて仕事だけでなく、人生として楽しいイベントを届けたいと思っていました。仕事として会社にいても「楽しさ」「嬉しさ」をつくっていけたらいいなと。昨年、イベント運営に不慣れでなかなかうまくいかなかったときも、「じゃどうしよう?」と、自然になりました。そういう人がそろっている。「次、どう変えていこうか?」をポジティブに考えられる雰囲気があります。

のり:学園祭のノリで自然にやっていらっしゃる気がしましたが、学園祭ノリとは違うのですか?

鴨志田:違うところもあれば、同じところも…やはり会社なので売り上げとか仕事に対する姿勢とか全員の本気度が違いますし、イベントにかかるコストとかも、会社のお金を使って行っているイベントなので、やはり責任感がすごくありますね。


真剣にご自分たちの仕事、取り組みについて語る皆さん。この眼差し…すごいです。

のり:たらればの話ですが、イベントがもしなかったら、どうでしょう?イベントの効果って何だと思いますか?

齋藤:イベントがあるのとないのとでは全然違っていただろうな、と思います。なければギスギスしてそうかなぁと。ただ、うちの会社は昔からイベントが多い会社だったので、入社当時から上の人とも話しやすい環境でしたね。
もし、何もなかったとしたら(想像ですが)、「おはようございまーす」と入ってきて仕事して…あるいは静かでキーボードを入力する音だけがしている、メールで会話しているような(笑)。

鴨志田:イベントがあることで、そういうことが好きな人が集まる。がんばろうというモチベーションにつながる、仕事をすることが楽しくなる。イベントをすると、一緒に働く人の得意なこととか好きなこととか、その人自身を知れるのは大きいかなと思います。歌うのが得意な人とか司会がうまい人とか、業務とは別のところで特技やいろんな特性を知ることができます。イベントや新聞で社員を知ることができるのは、業務でのコミュニケーションなどに効果があると思います。

遠山:イベントがなかったら、社内もそうですが、社外から見てもイノベーションという会社の色が薄くなるのではないでしょうか?

のり:色が薄いとは?

遠山:イベントがなかったら、のりさんのイノベーションに対する印象がもっと薄かったのでは?と思います。お客さまに営業するときでも、「イノベーションさんって、こうだよねとか、元気だよねなど」、いろいろと言っていただけるそのコメントがなくて、イノベーションの色が1トーンも2トーンも低いと思います。

のり:サービスに厚みが出てくるのでしょうね!元気がいいというのは。

遠山:そうですね

職場風土を支える組織としての「型」=inno Book

inno book(全44ページ)

「イノベーションとは?」が分かる冊子。
inno-ism(事業理念、ミッション、行動指針)、独自のマナー・ルール(挨拶、熱烈歓迎、監感謝応援・電話応対・身だしなみ・社内会議・社内美化・セキュリティ)、社内イベント・制度について解説。
まさに、職場風土を維持するグランドルールと言える。

(inno Bookについて)
遠山:初版は、社長の富田が「こういう会社にしたい」「おもてなしをできる会社にしていきたい」という表れでしたね。教育は入社時のガイダンス時に説明しているぐらいですが、そのあとも全員意識しています。

のり:ご飯を自席で食べちゃダメなんですか…

遠山:「自席でご飯」は厳禁というか「みんなでご飯を食べようよ」という意図です。

のり:掃除は?

齋藤:いくつかのブロックに担当を分けて、毎週金曜の朝9時~9時10分で実施しています。四半期に1回、担当場所を替えて。移転前の広尾時代には、建物の外も掃除していました。

のり:掃除をすると、何かいいことありますか?

鴨志田:コミュニケーションの効果もあると思うんですけど、自分の仕事場を自分で責任をもって掃除をするという感覚はあると思います。「自分のオフィス」という感覚が社員に芽生えていると思います。

のり:社内で立ちながらパソコンしている人を見かけました。あまり見ない光景ですが、なぜですか?

遠山:理由は人それぞれだと思います。エンジニアは座りっぱなしだからたまには立って仕事してみる、ご飯のあとで眠いからとか、会議室を使わずに「ちょっといいですか」と声かけてすぐ集まって軽いミーティングができる、などの利点ですかね。

のり:新聞は何のために制作しているのですか?

齋藤:大きな目的は社内共有です。最初は、会社でほかの事業部が何をやっているかを共有しようと、誌面を4つに割って、各部署が担当して書いていました。そのあと、編集部が自ら取材に行くスタイルに変えて大幅リニューアルをし、イベントや社員一人ひとりにフォーカスするなど、社員個人を掘り下げるツールとなっていたのです。

『いの新聞』

・仕事をしていて何かモノ申したいことは?
・社員からのコラム
ほか、月1回発行で配布はせず、オフィスの壁やトイレの個室での読み物として貼っている

のり:この会社の働きやすいのは、どんな点ですか?

鴨志田:ほかの社員との距離感が近いですね。すぐに声をかけられるし、何を言っても一旦受け止めてもらえるし、部署を超えて話もしやすいです。また、あだ名制度もあります。
例)遠山さん→「きんさん」、鴨志田さん→「かもしー」、齋藤さん→「れいさん」

社名のとおり、働き方もイノベーション。


会議室のドアには動物名とイラストが

のり:会社の売り上げ、利益を上げる最大のポイントは何でしょうか?皆さんの立場で。

遠山:売り上げ、利益を上げるための一つは、社内のコミュニケーションを活性化して会社の場をつくること。もう一つは、社内広報・社外広報、社内コミュニケーションをとおして社員を含めたすべてのステークホルダーとの関係性を良くしていく。ファンを増やしていく、「いいね」を増やしていくことが、中長期的な会社への貢献につながることだと思っています。

齋藤:そのとおり!外へ会社のリリースを出すことが仕事としてありますが、外への発信と共に「こういうことやったよ」ということを社内へも広報します。ほかの部署のこと深く知らないので、知るきっかけになるといいなと思います。

鴨志田:この人数の規模で“ITベンチャー”と掲げているなかで、一人ひとりがちゃんと本音で仕事に向き合うとか、「いいことはいい。ダメなことはダメ」という、人間関係をつくるっていうことに、つながってくるんじゃないかと思っています。だからこそ、ほかの部署の人とか、もちろんチーム内でも、いろんなコミュニケーションを使って垣根をちょっと低くする、垣根を外すようなことが、企業文化をとおしてできたらいいなと。

のり:世の中で言われている「働き方改革」をどう捉えていますか?

鴨志田:社内では「労働時間を減らしてその短い中で生産性を上げる」という意識が、今は当然となっていると思います。

のり:時間外は長いですか?

鴨志田:短いですね。ほぼ定時です。職種によっては違うと思いますが。

のり:御社では働き方改革として、ほかに何かをしようとされていますか?

鴨志田:大きな方向性としては、どんな人(子育て中の人介護をしている人、遠隔で働く人など)でも、働ける環境、制度づくりをめざしています。

のり:すごい…世の中の企業では、時間外を減らせとギリギリやっているのが大半ですが…

遠山:45時間のみなし残業を25時間まで減らしました。残業時間は全社的に減らすよう、制度的にも取り組んでいます。「絶対に帰れ」ではなく、「残業が続くなら『改善』を考える」という感じですかね。

今月の「目からウロコ」とは?~遊び心と真剣さ

いかがでしょうか?インタビューから何か感じるものはありましたでしょうか?しっかりと自分の言葉で受け答えする皆さんの姿勢に、感動すら覚えました。今回の働き改革への「目からウロコ」は、ずばり「遊び心と真剣さ」でしょうか。

イベントや各種のコミュニケーション活動など、学生ノリのように見えて、プロ意識と生産性がめちゃくちゃ意識されている事実。それが社員同士の関係性と独特の空気感をつくり、会社としての「違い=エッジ」と「生産性」につながっていると感じました。因みに、離職率も低いそうです。

次号では(株)イノベーションの経営者の皆さんに、このような意識を含めた高い生産性と働きがい、風とおしの良い組織風土をつくり上げた秘密&コツを、インタビューを通じて深堀りしてみたいと思います。お楽しみに!

※ コラムは筆者の個人的見解であり、日立システムズの公式見解を示すものではありません。

 
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