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株式会社 日立システムズ

専門家コラム:ロボティクスとIT業界の未来

【第1回】ロボティクス市場の成長と課題とは?

従来、ロボット産業は産業分野で成長してきており、製造業の効率化・自動化の流れに合わせて進化を遂げてきていた。しかし、昨今サービス分野での実証実験や活用事例が出てきており、今後はサービス分野での市場創出と成長が見込まれる。
本コラムの第1回では、現時点でのロボットの技術状況と、サービス分野での可能性を解説する。

これまで産業分野で成長してきたロボット

日本では、自動車の溶接工程の労働安全性を図るため産業用ロボットが生まれ、人より正確に作業できるという製造業のプロセスを支援する過程で発展してきた。
以降、産業用ロボットは溶接工程だけでなく、ピッキングや組み立て、塗装などの多くのプロセスで採用されてきた。
製造業においても、インダストリ4.0などの分野の検討が進む中で、ファクトリーオートメーションのさらなる高度活用を検討する企業が増えつつある傾向がみえる。
国もロボットは重点分野であるとして、2020年時点で製造分野にて使用されるロボットの市場規模を2倍(6,000億円から1.2兆円)にすることを政策として発表している。(「日本再興戦略」改訂2014(2014年6月)より引用)

サービス分野でのロボットの取り組みが加速

現在は産業分野を超え、サービス分野でさまざまなロボットが開発・利用されている。
川田工業は双腕を駆使して人と協同作業が可能なロボットを開発・販売しており、従来の定型化した作業以外でも、多くの作業が可能になってきている。
上記のような双腕ロボットを活用し、より柔軟な作業をさせることで、人が作業していた分野でのロボット活用を検討する動きがではじめている。
長崎県のテーマパーク「ハウステンボス」で展開されている「ロボットの王国」では、現存する産業用ロボットのサービス分野における活用可能性と改善について、実証実験を行っている。
またセキュリティ分野でも、セコムが自律運転・遠隔操作が可能なロボットによって、人がいないエリアでの防犯を可能にしている。

ロボティクス市場の成長可能性

従来、ロボットは動作、躯体の進化が中心であったが、情報通信分野の技術発展と融合することで「コミュニケーションロボット」という新しい分野で発達しはじめている。
ロボットをネットワークに接続することで、さまざまなソフトウェアやサービス、付加価値を、ロボットを介して提供することが可能になる。そのため、これまでのロボティクス市場とは全く異なる分野での活用や用途を広げることが期待できる。
またIoT(インターネットオブシングス/モノのインターネット)の発展に伴い多様な機器とも接続できることで、家電の制御や照明のコントロールなど消費者へ新しい生活体験をもたらす機能が、今後さまざまな企業から提供されていくことが予想される。
ソフトバンクが発表したPepperやDMMから提供されるPalmi(パルミー)、Tapia(タピア)に代表される「コミュニケーションロボット」は、AI(人工知能)を搭載して人とのコミュニケーションを実現している。またネットワークに接続することで、既にさまざまなサービスの提供を可能としている。

ロボット市場の成長における課題とハードル

上記のように今後の成長性が期待されるロボットであるが、今後、市場の加速には以下の点が課題となっている。

  • ユーザーの利用価値の理解とユースケースの市場認知
  • ハードウェアの制約と端末のバリエーション
  • ソフトウェアの価値を持続的に提供する市場の生成
  • ハードウェアのトラブルに対応するメンテナンス市場の生成

上記は、産業が創世記から成長期に向かうにあたっての、重要な課題と考えられる。

次回以降は、上記の論点のうち「ユーザーにとっての価値」について、IoTやAIなどのほかの技術との連携でどのような価値が創出されるかを、さらに記述する。

※ コラムは筆者の個人的見解であり、日立システムズの公式見解を示すものではありません。
※ 記載の会社名および商品名は、各社の登録商標または商標です。

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