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株式会社 日立システムズ

専門家コラム:組織力が蘇る、LEGO® SERIOUS PLAY という手法 ~共感と共創の技術~

5.「アイデアの共創による“伝統的”ショールームの殻を破った、新たな“インテグレーションスペース”創り」~株式会社日立システムズの挑戦~

まずは新年のご挨拶です。
本年もお付き合いの程、宜しくお願い申し上げます。

今回の投稿では、いよいよ、株式会社日立システムズでの事例が登場します。

当社に、人材開発サービス会社である株式会社キャリアライズを通じ、あるプロジェクトの相談をいただいたのは、2011年の12月初め、それから、日立システムズを交え三者で複数協議の末、2012年1月11日にLEGO® SERIOUS PLAY(以下、“LSP”)を活用した、ワークショップを実施することになりました。

ワークショップの目標は、同社のショールームのコンセプト(未来像)を創ることでした。

同社は、2011年10月1日に、システムメンテナンス事業会社である日立電子サービスと、システム開発会社である日立情報システムズの2社が合併した企業、即ち、株式会社日立システムズとして、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーしたワンストップサービスを提供できる事業会社へと舵取りを始めたばかりでした。

同社のプロジェクトメンバーは、「かつて旧本社にあったショールームは、お客さまへのサービスを提供する場として設置されていましたが、現在の時代のニーズには陳腐化している感を否めない」と共通の問題意識を持たれ、新本社への事業所移転・統合に際し、ショールームを新たな“お客さま対応エリア”へ変貌させたいとの強い思いがありました。一方、ワークショップへは「それぞれ異なる、企業組織から来た参加者をひとつのコンセプト創りに臨ませることにより、“チームとして一体感を持つ”」機会にするという期待も持たれていました。

ご参考までに、当時の同社のプロジェクトチームの改善方針、デザインのコンセプトは、下記の通りです。

改善方針のコンセプト

従来のショールーム
新たなインテグレーションスペース

【固定型:一方向的な情報提供の場】

  • 提案・商談の場
  • 商品紹介・セミナー/展示会開催の場
  • クローズスペース
代替テキスト

【体感型/導入型:共創・統合・対話の場】

  • 日立システムズを体感できる場 ≪Human*IT≫
    (ソリューション力・技術力・人財力・経験力・創造力)
  • 主客一体「お客さまと共に」
  • オープンスペース
  • 2Fフロアー全体がお客さまをはじめ取引先、ベンダー、チャネル開拓など有効利用できるコミュニケーション空間をめざす。
  • サテライトとして商談やセミナーなど支社、拠点との連携強化を図る。
  • 利便性に配慮するとともに、日立システムズの魅力を発信しスペースの活性化を図る。

インテグレーションスペースのコンセプト

LSPのワークショップ

当社に与えられた時間は、約5時間。
プログラム内容の開発は、当社の石原正雄と弊職が担当し、弊職が当日のファシリテータ役を務めることにしました。

まず、同社のプロジェクトチームメンバーや事務局メンバーを4つのグループに分け、4つのステップでワークショップを進めました。

1) スキルとチームビルディングのセッション

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まず、ブロックで作る、作品で個々の内観を表現する、参加者相互の対話の道具として活用することを演習しました。このステップは、個々人が、自由に安全に発言できる環境を創り、メンバーとしてお互いの意見やアイデアを尊重し合う“チーム”としての一体感を自ら練り上げる狙いもあります。また、次のステップに進む布石となる問いかけも含まれています。

2) プロジェクトのキーワードを可視化するセッション

写真

「驚き」とは何か
「感動」とは何か
に加え、自らの仕事が生む価値を問います。

 個々人が、“キーワード”に持つイメージは異なります。
キーワードを作品にすることにより、各人が持つイメージを具体化し、どのような内容を重要視しているのか明確にすることが目的です。さらに、個々のイメージをミックスジュースのように作品として混合することにより、チームとして共有できる新たなアイデアを引き出すことがもう一つの狙いです。

3) ショールームの概念を超える、未来図モデルを創るセッション

2)のセッションから出て来た新たな作品を発展させ、チームのアイデアとして、未来のショールームを具現化するステップです。

出来上がった統合作品を基に、個々人がその作品から新たに湧いてきたアイデアをひとつのストーリーとして纏めてもらい、さらに異なるチーム間で、グループ・プレゼンテーションを交換し合いました。

作品、ストーリーとして出て来たアイデアを、個々人がメモ書きにして貼り出しました。個人、チームとしての気づきを全体で共有する準備を行いながら、各自が新たな発見、再確認するのが目的です。

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4) 参加者の学び、思いを共有するセッション

最後に、これらのプロセスを通じて、個々人が気づいたことを全体で共有します。

以上が、我々が直接受け持ったパートです。

ワークショップ後のフォローアップ

同社のプロジェクトチームのコンサルタントである、株式会社キャリアライズの西村統行氏と菅野千賀氏は、LSPのワークショップに先立ち、参加メンバーへショールームのアイデアを展開する演習を実施しています。これに、LSPのワークショップのプロセス全般にわたる詳細な記録と成果からの示唆を、115ページにわたるレポートとして纏め上げてくれました。

膨大なレポートの一部始終をここに掲載するわけにはいかないので、いくつかご紹介しましょう。

同社のプロジェクトチームは、このレポートをたたき台に協議しました。その結果を「驚きと感動を共有する舞台に必要なハード」という一枚の紙に纏めました。

さらに、インテグレーションスペースのゾーニングイメージを創り、具体的な青写真へ仕上げて行きました。

同社はこうした一連のプロセスを経て、2012年8月に伝統的なショールームを、大崎の<インテグレーションスペース>として新たな産声をあげさせたのです

LSPを活用したワークショップの意義

筆者は、昨年末、再びインテグレーションスペースを訪問し、同社のプロジェクトチームの中核メンバーである高橋真由美氏、および現在同スペースの運営管理を担当されている守田藍奈氏のお二人ともお会いし、現在の使用状況やプロジェクト成果への満足度についてお話を伺いました。

では、「LSPを活用したワークショップ」は、このプロジェクトに何が貢献できたのでしょうか?

今回のプロジェクトでは、“伝統的なショールーム”から脱却した、“何か新しい場”というものを創ることが求められていました。同社のプロジェクトチーム内の過去の協議では、その“何か新しい場”を表わす、多くの表現、キーワードが出て来ていましたが、具体的なイメージにまだ届かない段階にありました。別の言い方をすれば、言葉になった「感性」を皆がイメージとして共有したい、それを“新しい場”に組み込むためのプロセスが必要だったと推察します。

もう一点。同社のプロジェクチームにとって、ブロックの作品と個人、チームでの対話を通じて、これまでのプロジェクトの流れを俯瞰して客観的に全体を見直し、プロジェクトチームが伝えたい、“何か新しい場”=インテグレーションスペースのプロトタイプ;ハードとしてのデザインとソフトとしての感性を再確認する機会にもなったと推察します。さすれば、プロジェクトチームのアイデアと感性を、実際にインテグレーションスペースを施行する部隊にもバトンタッチし易くなったのではと思います。

筆者は、インテグレーションスペースはさらに成長、発展をする余地を持っていると考えます。その時にまた、LSPを活用したワークショップでお手伝いできるのを楽しみにしております。

今回協力いただきました、株式会社日立システムズの高橋真由美氏、守田藍奈氏、また、株式会社キャリアライズの西村統行氏と菅野千賀氏にお礼申し上げます。

 

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