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株式会社日立システムズ

専門家コラム:組織力が蘇る、LEGO® SERIOUS PLAY という手法 ~共感と共創の技術~

1.新たな問題解決手法:LEGO® SERIOUS PLAY のデビュー

“LEGO® SERIOUS PLAY is a facilitated meeting, communication and problem-solving method, where participants are led through a series of questions, which go deeper and deeper. Each participant builds his or her own three-dimensional LEGO® brick model in response to the facilitator’s questions using specially selected bricks. These 3D models serve as the basis for group discussion, knowledge sharing, problem solving and decision-making. “ By Robert Rasmussen, Principal, chief facilitator and master trainer of the method.

(「LEGO® SERIOUS PLAY とは、専門のファシリテータによる、会議技法、コミュニケーション技法、また問題解決技法です。ブロックを道具としてワークショップ形式で実施するのが特徴です。参加者同士が、自らが創った三次元のモデルを通してのグループ討議、知識の共有、問題解決と意思決定を図ります。伝統的な会議の中ではかなわない、参加者の全員参加を可能にせしめ、合意した結果の実現の為に、各自の行動のコミットメントを得る場となります。」(筆者:意訳)

昨今、ブロックを使ったイベントや研修が、テレビ、新聞、専門誌で紹介されています。しかし、社会人の好奇心をひくものの、「あの子供の玩具」がビジネスの世界と結びつくとは考えにくいという方も少なくないでしょう。

NASA(米国航空宇宙局)の専門家たちも例外ではありませんでした。
2003年、NASAは二度のスペースシャトルの事故を機に、新たに安全対策センターを設立することになりました。そのため、センターのプロジェクトリーダーは、多様な専門分野の科学者やエンジニアを集め、センターの“ミッション”を決める会議を開催することになったのです。プロジェクトリーダーは、「多くの異なる人の集まる会議では、地位の高い人や発言力の強い人が議論を独占してしまう」傾向を懸念し、「参加者がお互いの意見やアイデアを尊重し、全員が会議に貢献できる環境を創る」方法が無いか、識者に相談したところ、Robert Rasmussen氏に白羽の矢を立てました。

Robert Rasmussen氏は、2001年、当時レゴ社の教育部門コンテンツの開発責任者として、事業戦略を構築するための新たな手法を完成、これが、冒頭のLEGO® SERIOUS PLAY(以下、“LSP”)です。

レゴシリアスプレイの開発の狙いと活用範囲

さて、先のNASAに話を続けましょう。当初、科学者やエンジニアは懐疑心と好奇心を抱いて、同氏のワークショップに臨みました。一旦、ワークショップに入ると、彼らは段々没頭して行き、5時間足らずの間に、全員がお互いの意見を尊重して聴き、また自由に発言でき、さらに個々のアイデアを膨らませることができる、ひとつのチームとなりました。その後、会議は、プロジェクトリーダーの狙い通りの進行を遂げ、全員が納得できる決議に至ったのです。

LSPの名前は、2006年3月に発刊された、Daniel Pink氏のA Whole New Mindの“Play”の項目に登場します。(尚、この本は、大前研一氏が翻訳、「ハイコンセプト」として出版されています。大前氏の本では、「真面目な遊び」として表記されています)

Daniel Pink氏著書「A Whole New Mind」

LSPが、日本で最初に公開されたのは、2007年の7月。
東京大学准教授 中原淳氏の主催する、ラーニングバーです。石原正雄氏(当社の現・取締役、当時は、株式会社ラーニングシステムズ 代表取締役社長)が学生や社会人を対象にワークショップを行いました。その時の模様は、下記のサイトをご覧ください。

また、筆者が最近7月に行った公開ワークショップの模様を、参加者がブログに書いていただきましたので紹介します。(投稿者:徳本昌大氏)

筆者は、2007年当時、九州財界7社が設立した、NPO法人九州・アジア経営塾の次世代リーダーを育成するプログラムの企画・運営に携わっていました。
そこで講師をしていた、石原正雄氏を通じてLSPを知ることになりますが、恥ずかしながら、私自身も「ブロックで何ができるのか?!」という懐疑派だったのです。それでも、2008年1月、経営塾のカリキュラムに導入。さらに、4月には、開発者のRobert Rasmussen氏の指導を受けに、デンマークに渡欧。
Rasmussen氏の真摯な研究者としての姿勢に感銘し、開発の経緯、バックボーンにある教育理論などを学び、帰国後、石原正雄氏よりOJTのトレーニングを受けたのです。同年10月、協同でLSPを用いた専門のコンサルティング会社を設立。Rasmussen氏にもアドバイザーとして参画してもらったのです。

現在、日本では、多様な企業法人、地方自治体、大学・大学院を対象に、

  • 新製品や新サービスの開発のためのアイデアの共創
  • 社員のキャリア開発およびリーダーシップ開発
  • 社員のLSPファシリテータ養成
  • 企業の未来・ビジョン創りおよび事業部のミッション創り
  • 事業の戦略策定とアクション創り
  • 国内外の拠点および事業部の職域を超えたチーム創り
  • 国際会議のファシリテーション

を行っています。

次回は、実際のケースや背景にある教育理論を取り上げましょう。

※LEGO, the LEGO logo, DUPLO, BIONICLE, MINDSTORMS, HEROICA and the Minifigure are trademarks and/or copyrights of the LEGO Group.

 

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