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戦国武将に学ぶBizスタイル

戦国武将の知恵や創意工夫、意外なエピソードなどをご紹介!

第18回 「危険な武将」~真田昌幸(さなだ まさゆき)~

真田昌幸

武田信玄は「わが眼の如し」と信頼した。豊臣秀吉は「表裏比興(ひきょう)の者」と警戒した。徳川家康は「稀代(きだい)の横着者」と嫌忌(けんき)した。世人は「生得の姦人(かんじん)」と畏怖した。強者に媚びず、権力を怖れず。真田昌幸は矜持(きょうじ)を貫く戦国の漢(おとこ)であった。

昌幸は幼時から信玄に仕え、外交内政のあらゆる戦略戦術を実践で学んだ。武田流軍法は「孫子」に言う“風林火山”。昌幸は信玄の薫陶を骨の髄に刻み込んだ。

その昌幸の本領が輝くのは天正10年(1582年)。4月、武田勝頼を討った信長に臣従し、西上野と東信濃のわずかな領地を安堵される。しかし6月、信長が本能寺で横死。旧武田領の甲斐、信濃、上野をめぐって徳川家康、北条氏康、上杉景勝の三つ巴の争奪戦(天正壬午の乱)が起きる。その渦中で存亡の危機にさらされた昌幸は北条と組み、9月には一転して徳川に随身と、めまぐるしく動いた。

昌幸の外交戦略は、徳川、北条、上杉と次々に陣営を変えながら三者を牽制し(結果的には翻弄し)領土領民を守ることだ。臣従し随身するが、心服はしない。「命より名こそ惜しけれ」(名将言行録)という戦国武将の鮮烈な美学である。

昌幸の凄みは外交の巧みさだけではない。強者の横暴には、武門の意地と武名を懸けて昂然(こうぜん)と対抗する。家康に対峙した二度にわたる上田合戦がそれだ。

第一次上田合戦は天正13年(1585年)。天正壬午(じんご)の乱の収拾和解の条件として、沼田領の割譲を迫られるがこれを拒否。
激怒した家康は7千の兵で迫る。真田勢はわずか2千。果敢に戦い領土を死守。自立自衛を果たし戦国大名にのし上がる。

第二次合戦は慶長5年(1600年)。秀吉亡き後、天下への野心を露骨に示す家康は上杉征討の軍を興す。昌幸は徳川と決別し上杉と盟を結んだ。そして関ヶ原決戦。真田親子はそれぞれの義に従い、昌幸と次男信繁(幸村)は豊臣方西軍に、長男信之は徳川方東軍についた。世に言う「犬伏の別れ」である。上田城に籠った真田勢3千は頑強に抵抗。徳川秀忠率いる3万8千は撤退を余儀なくされ、あげくに関ヶ原合戦に遅参するという大失態を演ずることになる。

上田合戦の攻防は、まさに“風林火山”の極意。信玄の言う「わが眼の如し」であった。「兵は分合(ぶんごう)を以て変を為すなり」(*1)であり「戦いは正を以て合い、奇を以て勝つ」(*2)。静と動、正と奇。戦法は臨機応変、縦横無尽だった。

真田の強さは主従の結束力だ。この時代、家臣や領民は戦闘の不利を知れば、あっさりと主家を見捨て、時には敵側に寝返るものだ。そうならなかったのは、真田の治世が広範な支持を得ていたことと、部下に「この人のためならば…」と思わせる魅力が昌幸にあったのだろう。上田合戦では多くの領民が籠城し、共に戦った。「人は城、人は石垣、人は堀」の伝統だ。二度の勝利は戦国合戦の奇跡だといえる。

「比興の者」の意は“老獪な男”、「横着者」とは“一筋縄ではいかぬ者”のことだ。昌幸は家康らにとって手ごわい男、生得の姦人(生れながらの危険な男)であった。

小国経営にあたって大国を怖れず、めまぐるしく動いた「危険な武将」真田昌幸から学ぶものは、今のBizスタイルにおいても多いのではないだろうか。

*1
戦闘の根本は敵をあざむくこと。機に応じて兵力を分散あるいは集合し、変化に対応する(孫子軍争篇)。その後に「疾(はや)きこと風の如く、徐(しずか)なること林の如く…」と続く。
*2
戦闘は正攻法で対陣し、奇襲で勝利を得る(孫子兵勢篇)

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