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第8回 「七度主君を変えねば武士とはいえぬ」 ~藤堂高虎~

藤堂高虎

「忠臣不事二君」(忠臣は二君に事(つか)えず)。一度仕えた主君には一生忠節を尽くすのが武士の務め、という。十人の主君に仕えた藤堂高虎は、それゆえに変節漢とか無節操との悪評がつきまとう。が、「忠臣不事二君」は近世武士道の道徳観念であって、高虎が生きた戦国武士道にはそうした儒教的な厳格さや形式性はない。働きに見合う恩賞もなく、また仕える主君にそれだけの器がないとみれば主家を替えるのは当然で、時には主殺しさえある下剋上の世だ。高虎は、単に立身出世のために権力にすり寄ったのではない。権力を逆用したのである、己の生きる道を全うするために。

高虎が変節漢と白眼視されるのは、豊臣旗下で出世しながら、秀吉の死後、その恩顧に報いず徳川家康に臣従したことに因(よ)るのだろう。外様ながら、家康からは「国に大事ある時は高虎を一番手とせよ」とまで信頼されたことも、譜代衆の羨望(せんぼう)と嫉妬(しっと)を呼び、そうした陰口になったのではないか。

高虎は主君を何人も替えたが、裏切りや寝返りは一度たりとしていない。仕えた主君それぞれに、持てる能力を懸けて忠節を尽くしている。高虎は築城の名手として何度も縄張奉行を務めた。城は最高度の国防機密だ。とくに縄張り(築城の基本)には秘術が込められる。高虎が世評通りの裏切り者であるならば、そのような人物が築城を任せられるはずもない。

高虎は時代が求めるものを察知し、それに応えられる能力を磨き、知識を深めた。刀槍(とうそう)の働きに加え、合戦での裏方の役割、軍資金、武器、食糧調達などの重要性と秘訣。長崎駐在時に西洋の城を聞き学び、後に独自の輪郭式築城法を編み出し、京都では商人から経済の何たるかを吸収している。

視野が広がるにつれ、秀吉の統治に限界を見たのだろう。「人たらし」といわれ、使われ上手の秀吉だが、人の上に立ち、人を使いこなす器量に欠けた。秀吉の下で、もはや自分を活かす場、生きる道はない。戦国乱世は終息に向かい、時代は武断から文治へ、統治権力は徳川家康に収れんする、高虎はそう予感したにちがいない。

天下が定まった後、家康は武断派には高禄を与えて政権中枢から遠ざけ、文治派は小禄ながら権限を与えるという巧妙で冷徹な人事配置を行った。高虎はその能力を活かし中枢で仕え、譜代大名格に遇されるまでになる。

高虎は「忠臣不事二君」どころか「七度主君を変えねば武士とはいえぬ」と言う。主家を替えるだけの能力と実力を備えてこそ一人前の武士、ということだろう。

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