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戦国武将に学ぶBizスタイル

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第6回 功名は一度の好機でつかみ取れ! ~豊臣秀吉~

豊臣秀吉の出世物語は、1566年(永禄9年)の墨俣(すのまた)築城に始まり、1582年(天正10年)の「中国大返し」を天下人への掉尾(ちょうび)の勇(*1)とする。秀吉の戦法は、常套の枠を超えて変幻自在、己れを信じて融通無碍(ゆうずうむげ)(*2)である。

秀吉はいう。

武辺をば 今日せず明日と思いなば 人におくれて恥の鼻あき

(合戦での功名は、一度の好機でつかみ取れ。今日できなければ明日こそと思うだろうが、そうした考えでは功名は得られず、人の鼻を明かすどころか恥の上塗りになる。)

秀吉(木下藤吉郎)の出世の糸口は、墨俣築城。諸将が失敗を重ねる難工事を買って出る。自分を売り込むチャンスとみたからだ。流浪時代に知り合った土豪衆(蜂須賀小六など)と諮り、現代のプレハブ工法に似た、当時の常識では考えの及ばぬ手法で、しかも短時日に完成させてしまう。織田信長は墨俣の砦を橋頭堡(きょうとうほ)(*3)に美濃攻略を果たし、念願の京上洛への道筋をつける。

豊臣秀吉

門閥も、学問も、財力も、陪臣(ばいしん)もない藤吉郎にとって、出世の道を拓くにはひたすら滅私奉公、実績を上げるしかない。藤吉郎は強烈な上昇志向を内面に秘めつつ懸命に働いた。清州城の堀修復に当たれば、部下を10組に分けて競争させ、短期間で修復してみせ、炭薪奉行に就けば、工夫して年の消費量を3分の1に節約する。越前金ケ崎合戦の退却では、命がけの殿(しんがり)を務めた。人の嫌がること、危険なことをむしろ進んで引き受け、成果を上げ、周りの信頼を獲得していった。

織田信長という個性との出会いも幸運だった。信長は人を「機能」としてしか評価しない。天下布武に役立つなら軽輩でも取り立て、重用する。役立たずなら重臣といえども容赦なく切り捨てる。その能力至上主義に、藤吉郎の個性が輝いた。

墨俣築城から2年後、藤吉郎は羽柴秀吉として京都奉行に就き、将軍・足利義昭を守護するまでに出世する。貧農の家に生まれ、小者(ぞうり取り)として信長に仕えてから14年後のことである。

1582年(天正10年)6月2日、その信長が明智光秀に討たれる(本能寺の変)。秀吉は直観的に弔い合戦の持つ意味の重大さを悟る。それは信長後継の地位を固め、天下に覇を唱える好機なのだ。

今日せず 明日と思いなば 人におくれて恥の鼻あき

である。「ここぞ」というときの秀吉の決断と実行は常に神速だ。

毛利軍と和睦し、6月5日には備中高松城(岡山市高松)攻めの陣を払い、京までの200キロメートルを駆け抜け、13日に光秀を討つ(山崎合戦)。この「中国大返し」の途次、秀吉は合戦時の常套では考えられない行動に出る。姫路城に蓄えた軍用の兵糧米8万5千石、金800枚、銀700貫、そのすべてを2万の将兵に分け与えたのだ。人は何をすれば喜び、何によってやる気を起こすか、秀吉は知っていた。恩賞を与え士気を高めることを先決し、合戦に臨んだのである。

好機とは、待っていればいつかは巡ってくるというものではない。「明日と思いなば」の精神で逆境からつかみとるものだ-秀吉のそんな気概は、これまでの価値観が崩れ、将来への不安が広がる激動の経済へ処する、私たちのbizスタイルにも求められているのではないだろうか。

*1
掉尾(ちょうび)の勇 最後の勇気をふるい起こして頑張ること。
*2
融通無碍(ゆうずうむげ) 考え方や行動にとらわれるところがなく、自由であること。
*3
橋頭堡(きょうとうほ) 橋のたもとに構築する陣地。

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