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株式会社日立システムズ

専門家コラム:INTERNET最前線 B to Bインタラクティブマーケティングへのいざない

第2章 BtoBサイトが勝ち残るための未来の要素

第2回動画マーケティングの未来

2012年5月21日掲載

動画の進化

かつて1枚しかなかった絵画の世界から、写真という複製可能なメディアが生まれ、その後活動写真に進化して映画が生まれた。映画がデジタル化し、映像の加工が簡単になると、コンピューターの世界だけで動画を作れるCG(コンピューターグラフィックス)が登場し、映画業界に革新を起こした。「トロン」という映画が全面的にCGで制作された作品だと聞いたとき、1カット百万円のCG画面をつないで映画が出来てしまうなど想像もしなかったので驚いた。それから30年、CGを使っていない娯楽映画などほとんど無くなり、建築や医学、生物学などさまざまな分野でCGが利用され、私たちの生活を一変させ豊かにしてくれた。ここ数年は動画の3次元化が急加速し、より迫力のあるリアリティを持って、私たちの脳の中にまで刺激を与えてくれるような驚きと感動の映像が作られている。

バーチャルリアリティ(VR/仮想現実)やオーギュメンテッドリアリティ(AR/拡張現実)といった、一昔前なら専門用語であった言葉が日常的に使われるようになり、人類は「現実感を、どこまで映像の世界で再現できるか」という究極の壁と対じしている。人間の脳は目から飛び込んで来る情報に支配されているが、それ以外の音・匂い・触感といった五感の情報についても研究されており、究極の現実感を再現する試みは尽きない。

3D&バーチャルリアリティ展 より

動画マーケティングの拡大

翻って、マーケティング観点から探ると、動画の視聴が興味を引き起こすトリガーとなれば、動画マーケティングの初期目的は達成されるのではないかと私は思っている。マーケティングはあくまで営業活動であり、アートでも学術でもないので、投資コストには回収効果が求められ、常にROIが課題となる。いかにコストを抑え、動画の持ち味を生かし、リアリティを持って、お客さまを惹きつけるかが最大課題だ。当社では、昨年よりアバターが登場する動画サービスを利用している。技術の進歩でコストは落ちるだろうから、当社が取り組んでいるアバターによるプレゼンテーションが第一とは思えないが、現時点では最適解のひとつかもしれない。そのアバターのポイントは以下だ。

  1. 動きがある(動画なので当たり前だが、アイキャッチには強い)
  2. 人が説明するので親近感が湧く、特に女性のナレーターは誘導率が高い
  3. パワーポイントさえ準備できればすぐ対応が可能
  4. 早送りやワープが簡単に設定できるため、取扱説明書や教育資料としても利用可能
  5. コストが抑えられる
当社が取り組んでいる動画サイト

ポイント(2)については、女性の顔や服装、説明する背景までメニューが揃っており、担当者の好みにより変更が可能なので、マーケティング側としてはゲーム感覚でWebサイトを運営できるのが楽しい。これは動画マーケティングの一例だが、現在商品やサービス説明を動画で行う方法は百花繚乱だ。ブランドや色・形だけでなく履き心地まで説明する靴通販のサイト、実況中継並みの臨場感あるプレゼンテーション、ニュースレポーターのようなスピード感あふれる呼び込みなど枚挙にいとまがない。

今、動画サイトはYouTubeだけでなく、多くのWebサイトが現れ、少しずつ各Webサイトは専門化しているように見受けられる。写真から動画への進化は、テレビが社会に登場した昭和30年代と重なる。今インターネット動画マーケティングは、新たな世界を築こうとしている。そこでは、単に止まっていた写真が動くということではなく、よりユーザーに驚きと感動を与える「サービスへの誘導」が意図されており、ユーザー視点では、より見やすく、分かりやすく、使いやすいということになる。これまで売り場で、売り子から聞いていた説明が、より現実味を持ってインターネットから聞けるというのは本当に便利だ。

では動画マーケティングの未来はどうなるか!

私の答えはインタラクティブ(双方向性)やダイアローグ(対話性)だ。遠隔医療の世界では、インターネットを介しながら画面上での対話が実現しつつあるが、マーケティングの世界でも店員と話し、専門家の意見を聴き、友達と情報交換し、商品やサービスを選ぶ。このプロセスに動画が入ると格段に選択精度は上がるし、選んだ商品の満足度は向上する。さらに進むと、自宅に居ながらにしてものを触り、つかみ、匂いを嗅ぐことも夢ではない。
そうなるとまさに動画マーケティングは急加速するだろう。今後も動画の世界に注視したい。

次回は、気移りの科学、なぜ人はA社からB社に切り替えるのか?といったことも研究領域にあるマーケティングサイエンスについて考えてみたい。

[マーケティング本部 鹿島 泰介 記]

※文章中に記載された社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。

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