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日立システムズ SAPソリューション

株式会社ユーグレナ様 中小企業向けソリューション「SAP Business One Cloud」

スピーディーなグローバル展開を見据え、業務管理環境を整備

写真:株式会社ユーグレナ様

株式会社ユーグレナロゴ

食料や環境など地球が抱える問題に、ミドリムシ(学名:ユーグレナ)を使って解決します。この事業をグローバルでスピーディーに実現するため、クラウド基盤のERP「SAP Business One Cloud」を導入しました。

導入前の課題 導入後の効果
海外展開を計画しているので、各国でローカライズしつつ、統制の取れるERPの必要性を感じていた。 SAP社の基幹システムはグローバルな導入実績があり、国際的な会計ルールにも対応。内部統制を強化できる機能も備わっているため、スピーディーな海外展開に目処がついた。
経営のスピードや、事業の成長ステップの変化へ即時的に対応するERPを探していた。 クラウド基盤により、場所を制約されずリアルタイムで経営状態が把握でき、経営判断スピードがあがった。また、M&Aによる連結経営の際などにも、スムーズにシステム導入や情報の連携を行なえるようになった。

ミドリムシ(学名:ユーグレナ)の屋外大量培養に世界で初めて成功し、機能性食品の開発、販売ほか、ミドリムシ由来のバイオ燃料製造の事業化に向けた研究開発などを手掛ける株式会社ユーグレナ様(以下、ユーグレナ様)。生産から流通までの体制構築や海外展開を見据え、業務管理環境を整備するためクラウド基盤の「SAP Business One Cloud」を導入しました。

導入の目的

事業戦略に見合うシステムの必要性を感じていた

IPO(株式上場)前は、ミドリムシ加工商品の販売が主要事業であり、業務管理はExcelと経理パッケージなどを組み合わせて行っていたユーグレナ様。IPO後は、製造から販売までに携わる関連企業のM&Aや海外展開に着手されていて、事業戦略に見合うシステムを整備する必要があると感じていました。世界各地でローカライズしやすく、統制が取れるという要素を重視して選定に入りました。

株式会社ユーグレナ 永田暁彦氏
株式会社ユーグレナ
取締役
経営戦略・総務人事部 部長
永田暁彦氏

「SAP Business One Cloud」を導入するに至った経緯を教えてください

当社は、「ミドリムシを使って世界の食料問題や環境問題を解決する」という目的を持って設立された東京大学発のバイオベンチャー企業です。現在は、ミドリムシを使った機能性食品や化粧品の販売、バイオ燃料など将来技術への研究を行っています。これまで当社は、石垣島にある子会社で培養したミドリムシを粉末状にしたのち、委託先の加工会社で品目別に製品化したものを販売するという手法を取っていました。ただ、このやり方では製造状況が把握しにくく、在庫管理にも課題がありました。在庫や売り上げなど、経営判断に必要な数値をいち早く捉えられ、製造から販売に至るまで垂直方向に一気通貫で統制する体制を構想として描いていました。同時に、国内拠点の拡大や海外展開といった水平方向への広がりも計画しており、これらを実現するために、適切なクラウド基盤のシステム導入を考えていました。

導入前は、経理や販売、在庫管理など、それぞれの部署で個別にExcelなどを使って業務管理を行なっていました。請求書を発行するにも複数のデータを参照して確認しなければならず、数値管理や月末の締めの処理には時間も工数も要していました。こうした経理にかかる負担を解消するとともに、会計情報や予実を素早く把握して正確な経営判断をくだすことや、新たな事業ドメインへの対応が可能で、海外展開の際にローカライズしやすいことなどがシステム要件でした。必要な要件が揃うシステムであれば、現行業務のオペレーションにとらわれず、新しいシステムに我々が合わせていくつもりで選定に入りました。(永田氏)

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選定のポイント

要件を満たす機能だけでなく、日本初導入というチャレンジにも惹かれた

少数精鋭で効率的なビジネスをめざすユーグレナ様は、中小企業向けERPパッケージに狙いを定めて検討を開始。必要な機能をあらかじめリストアップしておき、カスタマイズが少なくて済むものに候補を絞ります。場所を制約されずリアルタイムにデータを把握できるクラウド基盤が、スピーディーな経営判断を後押しすると考え「SAP Business One Cloud」の採用を決定。これはワールドワイドな実績を持つSAP社のシステムで、クラウド版としては日本での導入第一号というタイミングでもあり、このファーストユーザーという条件も、社風として新しいことへ果敢にチャレンジする同社にとって、決め手の一つとなりました。

システムの選定はどのような形で進められましたか?

中小企業向けにERPパッケージを販売する会社数社に、我々の要望を伝え、提案してもらうことにしました。当社は少数精鋭でビジネスを展開しており、社内にシステム部門を切り離して設けていません。のちの運用オペレーションも見定めた上で、経理財務課などの3名が導入を担当しました。このような状況(当時)から、カスタマイズが最小限に抑えられるシステムに候補を絞っていったのです。また、当社は現在約50名の規模ですが、グループ会社との統制を取っていくため、クラウドという形態は重視しました。(永田氏)。

「SAP Business One Cloud」導入の決め手は何ですか?

まず、クラウド基盤であったこと。これにより、場所の制約を受けず、リアルタイムにデータを把握、スピーディーな意思決定が行える環境が整いました。そして、当社が提示した要件がほぼ満たされており、カスタマイズや業務の変更が少なくて済んだこと。カスタマイズを依頼したのは、各拠点を統制する機能に、当社独自の業務フローを加えたことくらいです。この他、新しいことへのチャレンジという気運も惹かれた理由に挙げられます。「SAP Business One Cloud」は、当社が日本導入第一号というタイミングでした。SAP社は世界中で実績があり、各地域にサポート体制が整っているため、当社が海外進出する際にも有用だろうと思いました。日本で初導入となると、リスクが高いようにも感じますが、同時に新機能の効果をいち早く享受できるというメリットも大きいのです。また、当社の社風は新しいことへのチャレンジであり、常にアーリーアダプターでありたいと考えています。導入をサポートしてくれる日立システムズの「最後までやってくれる」企業姿勢を見込んで、決断しました。総合的に検証して、事業計画に対する「SAP Business One Cloud」の導入コストは整合性があり、生まれる効果も高いと判断しています。(永田氏)

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効果

クラウド基盤により、業務効率が格段にアップ

導入後、各部署で独立していたデータがクラウド上で一元化され、リアルタイムで状況把握を行えるようになりました。月末に偏っていた在庫管理が平準化し、月末の締め処理に要していた時間は2日間短縮されました。今後、事業規模が拡大しても、管理業務にかかる負担は少なくて済む体制が整えられています。また、インターネット経由で幹部が外出先でも決裁を行なえるなど、経営判断の効率と精度が向上しました。

株式会社ユーグレナ 須佐大介氏
株式会社ユーグレナ
経営戦略部 経理財務課 課長
須佐大介氏

「SAP Business One Cloud」導入時はどのような様子でしたか?

導入を決定してから稼働まで、おおよそ6カ月で完了しました。データを移行する際に、これまで独立していた複数のデータを整備するのに若干の苦労はありましたが、日立システムズのサポートを受けて順調に進めることができました。新システムに変わり、一から操作方法を習得しなければなりませんでしたが、オペレーション自体はわかりやすく、先に覚えた若手メンバーがマネージャーたちに教えるという流れで慣れていきました。(須佐氏)

導入してみて、どのような効果がありましたか?

大きく変わったことは、月末の締め処理にかかる時間です。これまで売り上げは複数のデータを付け合せて算出し、在庫数は月末に一括して協力会社から取り寄せていました。それが、クラウド上でリアルタイムに在庫を把握できるようになり、複数のデータを一元管理できるので締めの処理もスムーズに進み、以前と比べて2日間も短縮されました。月末に偏っていた経理の業務を平準化させられたのは良かったです。経理部門もシステムが整備されたので、これから事業規模が大きくなり伝票の数が増えても対処できそうです。社員にかかる負担が抑えられ、その分のパワーをより戦略的な業務へと注げるようになるでしょう。リアルタイムで在庫管理ができるようになったことで予実管理の精度も高まり、スピーディーな経営判断を行なえるようになりました。インターネット経由で幹部が出先でも決裁を行なえるようになったことはとても便利です。(須佐氏)

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展望

次なるステップにシステムを活用していきたい

ユーグレナ様は、2012年12月に東証マザーズに上場しました。「SAP Business One Cloud」の導入により監査に対応できる業務管理体制が整備されました。これに加えて、海外連結法人へのシステムのローカライズや、子会社との連結決算も発生するため、統制を推進していくうえでのサポートを日立システムズは期待されています。

グループ会社との統制をサポートしてください

監査に備えた業務が増えてきていますので、「SAP Business One Cloud」が備える内部統制機能に期待しています。また、これから蓄積されていくデータを営業戦略や予実管理の精度アップに生かしていければと考えています。

今後、日立システムズにどんなことを期待しますか?

次の展開としては、グループ会社との連結決算や海外連結法人へのシステムのローカライズといった業務が出てきます。これらをスムーズに推進できるように、日立システムズにはこれからもサポートを続けていただきたいと考えています。

お客さまの概要

東京大学発のバイオベンチャー企業として誕生した株式会社ユーグレナ様。ミドリムシ(学名:ユーグレナ)の屋外大量培養技術を基に、ミドリムシが持つ59種の栄養素を生かした機能性食品や化粧品の開発・販売のほか、二酸化炭素固定化、水質浄化やバイオ燃料の生産に向けた研究に取り組んでいます。

ユーグレナGEKIプログラム

創業の地バングラデシュにて栄養問題解決にむけた活動の様子。(※活動名:ユーグレナGEKIプログラム)

ユーグレナ入り食品

全国165店舗のイトーヨーカ堂にて販売されているユーグレナ入り食品。(※画像の一部には自社製品も含みます)

スキンケアシリーズ「B.C.A.D.」

ユーグレナから抽出した「加水分解ユーグレナエキス(リジューナ)」をはじめとした有用成分を配合したスキンケアシリーズ「B.C.A.D.」。

バイオディーゼル燃料(DeuSEL)で定期運行するバス

いすゞ自動車藤沢工場と湘南台駅をバイオディーゼル燃料(DeuSEL)で定期運行するバス。(※画像は記者会見時に運行したバスの様子)

担当より一言

日立システムズ 竹田一樹
日立システムズ
竹田一樹

当社の強みであるワンストップサービスで、ユーグレナ様のビジネス拡大を支援させていただきます

新基幹システムのご導入にあたり、当社の提案をご採用いただき、大変光栄に思っております。
常に新しいことに挑戦されているユーグレナ様におかれましては、今後も更なるビジネスの拡大をされていかれることと思います。
これからも、グローバル展開や、コンタクトセンターなどのビジネスサービスを当社の強みであるワンストップサービスで提供できるようユーグレナ様の事業戦略に資する提案をさせていただきたいと考えています。
信頼されるビジネスパートナーとして認めていただけるよう、精一杯努力させていただきます。

今回の取材にご協力いただいたお客さま

株式会社ユーグレナ
取締役 経営戦略・総務人事部 部長 永田暁彦氏
経営戦略部 経理財務課 課長 須佐大介氏

ご協力ありがとうございました。
2014年9月掲載
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