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日立システムズ 日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション FutureStage

「店舗系、本部系、EDIアウトソーシングまで、一貫したシステム提供を提案してきたのは、候補4社の中で日立システムズだけでした」
好日山荘 取締役東京支社長 八木澤美好氏、代表取締役社長 櫓木裕二氏、早川幸宏氏、堀弘幸氏

2013年4月、「HITRMD」は、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」に統合しました。
※本事例に記載の商品情報は初掲載時のものです。

好日山荘様

日本最大級の登山用品の販売店、好日山荘 代表取締役社長 櫓木 裕二 氏、取締役東京支社長 八木 澤美好 氏、マーチャンダイジング部 ゼネラルマネージャー 早川 幸宏 氏、情報システム室 マネージャー 堀 弘幸 氏に、登山用品業界の特性と、「HITRMD」の評価についてお話を伺いました。

(好日山荘様について)

― 好日山荘様について教えてください。

好日山荘は、日本最大級の登山用品の販売店です。設立は1924年、日本最古の登山用品店を起源としています。店舗は全国に39店舗、年商は2008年が76億円、2009年が81億円です。社員数は180人、うち150人が店舗勤務、30人が間接部門勤務です。

HITRMDは、好日山荘本店、および39店舗を統合する基幹システムとして、2009年3月から活用しています。

(HITRMDを基幹システムとして活用)

― HITRMDの使用状況を教えてください。

好日山荘におけるHITRMDの活用概況は次のとおりです。

項目 内容 備考
システム用途 - POSレジ
- 売上管理
- 仕入管理
- 在庫管理
- EDI
- その他販売管理全般
- 業務のほぼすべてHITRMDで処理
(財務会計、人事給与を除く)
- EDIは、日立システムズの"EDI Works"を使用
使用者 POSレジ → 各店舗(39店舗)
それ以外 → 本社
各店舗でのオペレーション:
- レジ会計の際のバーコード(JANコード)読み取り
- 終業後のレジ締め
導入効果(※)のキーワード - EDI、ターンアラウンド伝票
- 在庫見える化
- 定番化、定数化、自動発注
- 自前の流通を持った時への備え
- 新店展開の迅速化
※ 将来の見込み効果を含む
導入スケジュール 日立プレゼン:2008年2月
発注決定:2008年3月
構築・導入:2008年5月~
稼働開始:2009年3月
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(登山用品の特性と、登山業界の現状)

登山用品の特性と、登山業界の現状

― 登山用品の「販売店の立場から見ての商品特性」を教えてください。

登山用品は、次のような特性を持つ商品だと考えます。

まず大きくは「趣味嗜好品」です。登山用品は、趣味用品であり、生活必需用品ではありません。しかし、趣味品とはいえ、本やCDなどと異なり、不適切な用品を選ぶと、山でのケガ、遭難、生命の危険につながりかねないため、選択が重要です。

次に「比較購買される商品」です。趣味性が高い商品の場合、愛好家は、何を買うにも数種類の商品を比べて買いたくなります。一種類だけから選んでいると、買い物の楽しみがありません。

そして「はじめての人が迷いやすい商品」でもあります。登山用品の場合、先ほど述べたとおり、生命を左右しかねない部分があるので、「正しい用品」を買わねばなりません。しかし登山の初心者には何が正しい用品なのか分からず、迷いがちです。

このような商品を販売する登山用品店には、次のことが求められます。

第一に、「豊富な品揃え」が求められます。品揃えが少ない店は、愛好家からは、「比べ買いができない、つまらない店」に見えます。
第二に、「コンサルティング力」が求められます。お客さまにとっての最適の登山道具は、そのお客さまが、初心者なのかベテラン愛好家なのか、登ろうとしている山の難易度、季節など各種条件により異なります。その条件を見極めて、適切な説明と提案ができる店が良い店です。
第三に、「店長の魅力」が求められます。登山専門店の店長は、マニアにとっても初心者にとっても、山への愛情と豊富な知識を持った人物であることが好ましいでしょう。
 

「敷居の低い専門店」を目指します。
「敷居の低い専門店」を目指します。

― 登山用品販売の業界は、好日山荘様の視点から見て、どのような業界ですか。

あくまで私見ですが、「現状維持を続けていると、次第に衰退していく業界である」と考えています。中高年の間で、昨年は30代の女性(OL)の間で、登山ブームがありました。しかし、ブームは一過性であり長続きはしません。人口動態の推移を見る限りでは、登山業界の未来は、決してバラ色ではありません。

― その厳しい事業環境の中で、好日山荘様は、今後どうしていくつもりですか。

今後、好日山荘は、多くのお客さまに愛される「敷居の低い専門店」を目指します。また在庫管理、仕入管理、レジ管理などもシステム化し、「普通の良い小売業」に変わっていく所存です。今回のHITRMDの導入も、その取り組みの一環です。

(在庫管理、販売管理におけるかつての課題)

こういう主要商品は以前から単品管理できていた
↑こういう主要商品は以前から単品管理
できていた

これら小物類の在庫管理が不十分だった
↑これら小物類の在庫管理が不十分だった

― HITRMD導入以前の、好日山荘様の在庫管理、仕入管理、販売管理における課題は何でしたか。

大きくは、先ほど述べたとおり「普通の小売業の水準に達していないこと」が課題でした。細分化して述べると次のようになります。

課題1. 単品管理できていない商品、本部から在庫がハッキリ見えない商品が3割あった。

登山ウエアや靴、ザックなどの主要商品は、以前から単品管理できていました。しかし、それ以外の細かい商品が単品管理できていませんでした。ところが、これら細かい商品の売り上げが、実は全体の3割におよびます。3割は大きい。

これが、かつては単品管理できていませんでした。例えば、スポーツ強化食品(商品A)の場合、「商品A全体の在庫や売り上げ」は分かっていました。しかし、商品Aのうち、売れているのはバナナ味なのか梅味なのか、もし梅味が売れているのなら、それの各店での在庫はどうなっているのか、在庫切れ欠品で機会損失が起きてはいないか、それらが明確に把握できませんでした。

詳細な在庫状況を個々の店長は体感で管理するのではなく、本部が数値で管理できる状態、「単品管理と、本部からの在庫の見える化」を実現する必要がありました。

課題2. 店舗スタッフの非接客時間が多かった。

先にも述べたとおり、店長の魅力や店員の接客力は、好日山荘のコアバリューです。ということは、現場店舗では、レジ管理や在庫管理など「接客と関係のない時間」をなるべく減らし(合理化し)、お客さまと接する時間を増やす方が、顧客満足が上がり、売り上げも上がることになります。しかし、従来はシステム化が不十分なため、非接客時間が多く生じており、そこが問題でした。

課題3.仕入れ先への売れ筋情報の提供が不十分だった。

好日山荘の仕入れ先であるスポーツ用品メーカーにおいては、「在庫は悪」です。メーカーは、シーズン内でちょうど売り切れるよう、作りすぎぬよう、在庫を持たぬよう、販売の現場で「何がどれぐらい売れているのか」の情報を好日山荘に求めます。しかし、情報提供の「鮮度」と「定量性」が不十分でした。集計に時間がかかっていたせいで情報が古く、また在庫管理が不徹底だったせいで、数字の根拠に曖昧さがありました。
 

「定番化→定数化→自動発注」を 実現したいと考えています。
「定番化→定数化→自動発注」
を実現したいと考えています。

課題4. 仕入れ先からの請求書との違算が多かった

登山用品メーカーの中には、従業員二人という零細企業も珍しくありません。そうした仕入れ先は、事務作業に十分な時間と人手を割けないので。そこから来る請求書は、数量や金額が間違っていることも多々あります。そこで好日山荘側では、自社の販売データ、在庫データと突き合わせて、数字の食い違いを見つける作業、すなわち「違算を見つける」が必要になります。この違算発見の作業は、仕入れ先と好日山荘の両方にとってムダです。これを根絶したいと考えました。具体的には、EDIやターンアラウンド伝票が活用できればよいと考えていました。

これらの課題を解決したら、次のステップとして、「定番化 → 定数化 → 自動発注」を実現したいとも考えていました。

(「定番化 → 定数化 → 自動発注」)

人気商品であるガスバーナー。現在、「定番化」が確立。次は「定数化」を。
↑人気商品であるガスバーナー。
現在「定番化」が確立。次は「定数化」を。

― 「定番化 → 定数化 → 自動発注」とは?

定番化とは、お店に並べる商品の種類(品番)を定めることを指します。定番化が行き届いた場合、「品揃えが、店長や店員の趣味、力量に左右されない状態」「お客さまが欲しい商品がきちんと並んでいる状態」が実現します。

この「定番化」が確立したら、次に取り組むべきは「定数化」です。定数化とは、特定の品番の商品を、いくつ置くのかという、「陳列数(在庫数)」を定めることです。

「定番化」「定数化」が確立したら、最後は「自動発注」です。ある商品が、定められた最低在庫数を下回った時、自動的に補充発注がかかる状態を目指します。

この「定番化 → 定数化 → 自動発注」を、将来的に必ず実現したいと考えています。

(最終的に日立システムズを選んだ理由)

あるべき論に基づいて開発されたパッケージ製品が望ましいと考えました。
あるべき論に基づいて開発された
パッケージ製品が望ましいと考え
ました。

― 今回、好日山荘様が販売管理システムの入れ替えを決めた理由は何ですか。

大所高所の理由は、「従来あった課題を解決したい」ということでしたが、きっかけとなったことは、それまで使っていた旧システムが老朽化したことでした。電機メーカー系のSI会社4社に声をかけて新規システムのプレゼンテーションを実施してもらいました。

― 各社のシステムを比較する際に、何を要件としましたか。

4社のシステムを比較した際の要件は次のとおりです。

要件1.「従来ある課題を解決できる製品であること」

先に述べた「残り三割の製品の単品管理」「店舗スタッフの非接客時間の低減」「仕入れ先への情報提供の強化」「違算突合コストの低減」などの従来課題を解決できるシステムであることを求めました。

要件2.「パッケージ製品であること」

今回のシステム更新の目的は業務改革でした。したがって「小売業のあるべき姿を実現するために作られたパッケージ製品」に合わせて、こちらの業務を変えることにより、業務改革を実現したいと考えました。作り込みの多い製品の場合、「(現状業務にシステムを合わせます)どう作りましょうか?」と質問されることが多いのですが、それはイヤでした。そうではなく、優れたパッケージ製品の「こうあるべきだ」にこちらの業務を合わせたいと考えました。

要件3.「POSレジなど店舗系、在庫管理など本部系、EDIまで一気通貫したシステム内容であること」

目的は業務改革ですので、一気通貫した「ERPに近いシステム」が良いと考えました。

上記の要件を元に4社のシステムを比較したところ、HITRMDが要件を最も良く満たしていたので、これを採用しました。

(HITRMDへの評価)

銀座店はスピード出店できました。
銀座店はスピード出店できました。

― 半年間、使い続けてみてのHITRMDへの評価をお聞かせください。

まず、先ほど述べた課題については、ほぼ解決(あるいは解決の見込み確立)に至りました。違算突合の作業期間も短縮されました。「定番化 → 定数化 → 自動発注」についても「定番化」までまずは確立しました。HITRMDによる業務改革は着々と進んでいます。

このほか、HITRMDの「使ってみて実感できた良さ」は、次のとおりです。

良い点1.「障害発生時の復旧の早さ」

旧システムに比べ、店舗でのハードディスク障害などが起きた時の復旧速度が速くなりました。以前はディスクの物理的な交換はしてくれましたが、マスタの再取り込みなどは、情報システム部員が現地に出かけて手ずから実行しなければいけませんでした。

しかしHITRMDでは、ディスクを物理交換すると、本店の中央サーバーに対し、マスタその他のデータ読み取りが半自動で行われます。今回、日立システムズには、日本全国どこに出店しても、同レベルのサポートが受けられる体制を構築してもらいました。日立グループならではのサポート力は高く評価できます。

良い点2.「エクセルを使って発注できる」

以前は、エクセルで発注計画を立ててから、その内容をシステムの発注画面に「転記」していました。無駄な時間でした。今は、発注計画を書いたエクセルをシステムに「食わせれば」、それで発注業務が完了します。時短となり、転記ミスもなくなりました。

良い点3.「新店出店時の業務迅速化」

2009年に銀座店を出店した際は、1):既存店の在庫をエクセルにまるごとダウンロードして雛形とし、2):そこから、不要な品番を削り、かつ必要な品番を足し込むことで、新店用の在庫データを作る、という手順で、新店用の在庫品番の作成を迅速に完了させることができました。

(トップダウンが重要)

― 今回、「実際にやってみて分かった、販売管理システム導入を成功させるためのコツや注意点」があれば教えてください。

キーワードは「トップダウン」です。現場店舗は、システム変更は嫌がります。しかし、抵抗にめげてはいけません。トップダウンしてください。

システム更新と同時にBPR(業務改革)を行わないと意味がありません。トップダウンでないシステム導入は、えてして現場継承だけに終わってしまいます。それでは意味がありません。トップが頭の中に「あるべき姿」を描き、それを逆算する形で、信念をもって新システムを導入する必要があります。

(今後の期待)

― 日立システムズへの今後の期待をお聞かせください。

今回、HITRMDの導入により、好日山荘の業務改革は大きく前進しました。好日山荘は、今後もお客さま第一の「敷居の低い専門店」として、日本の登山文化の発展に貢献したいと考えています。日立システムズには、今後とも優れた製品力とサポート力を継続提供していただき、好日山荘の顧客満足向上の取り組みをご支援いただくことを期待しています。今後ともよろしくお願いいたします。

担当より一言

担当者から一言

好日山荘様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
今回、別システムからの入れ替えということで、特に堀マネージャーさまには直接的なご支援を賜りありがとうございました。また、業務改革のお役に立てたことも大変喜ばしく、光栄に思っております。今後とも、好日山荘様のお役に立てるサービスをご提案して参りたいと思います。引続きよろしくお願い申し上げます。

※ 取材日時 2010年4月

  • 本事例中に記載の内容は初掲載当時のものであり、変更されている可能性もあります。詳細は日立システムズへお問い合わせください。
  • この事例は、日立システムズが提供した特定のお客さまでの導入事例であり、すべてのお客さまにおいて同様の効果をお約束するものではありません。

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