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株式会社 日立システムズ

株式会社アドテック様

生産管理システム「TENSUITE for Fabrication」(テンスイート)

お知らせ

2013年4月、「TENSUITE」は、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」に統合しました。
※本事例に記載の商品情報は初掲載時のものです。

販売・生産の統合による効率化の実現

写真:株式会社アドテック様

お客様の声

ファブレスの当社に合うのは、TENSUITEだけでした。今は外注先の支給品在庫がすぐに分かります。

「SD」や「microSD」、「USBフラッシュメモリ」などの商品パッケージに、「ADTEC」のロゴを見たことがある方も多いのではないでしょうか。今回は熾烈な低価格競争の続くメモリ業界で、トップクラスのシェアを誇る株式会社アドテック様(以下、アドテック様)に、ファブレス(電気機械器具)製造業におけるTENSUITEの導入と運用方法、および、今回パッケージを利用したシステム構築に成功できた背景について、お伺いしました。

導入の背景・課題

販売システムと生産システムが分かれていた

分断した販売管理と生産管理システム

アドテック様は、工場を持たず、製造工程をすべて外部に委託して生産する完全「ファブレス」方式をとられているのが特長です。また取り扱い製品のほとんどが製造期間が短い(1~2日)、市場の変化が急激、という性質もあります。したがってアドテック様では、販売状況に応じて外部の委託工場と密接に連携し、部材在庫をコントロールしながら変化にフレキシブルに対応していく運用が必要とされています。

このような業務条件の中で前システムの抱えていた大きな課題は、販売系と生産系のシステムが分かれていたことです。さらに長年改修を繰り返して利用してきたため、“つぎはぎ”の状態となり、在庫の二重管理、業務の非効率など多くの不都合が生じていました。

失敗を生かして業務標準化を目指す

また、前システム構築でアドテック様が反省したのは、「作りこみをしすぎた」ことです。前システムの構築目的は当初、業務フローの根本から見直しを図ることによる、業務とシステム両方の再構築でした。
しかし1年という長い導入期間中、多くの要望をシステムに取りこんでいくうちに方向性は変化し、システムを従来業務に合わせるというやり方になっていました。結果、抜本的な業務改革を実現することができなかった。

そのときの反省を踏まえて経営層が今回のシステム導入の狙いとしたのが、パッケージソフトを基本としつつ、自社の強みを生かすための最低限のカスタマイズを行なう、というものです。(後藤氏) パッケージを基本とした業務フローの整備と、その標準化・効率化に再度チャレンジしました。


株式会社アドテック
管理本部 後藤眞治氏

パッケージの選定

ファブレスに対応できる生産管理システムを検討

ファブレスに対応できる生産管理システムを選ぶ

パッケージの選定条件は、規模感、価格、そして「販売・生産の統合したパッケージシステム」であること。特にポイントとなったのはファブレスの業態に対応できるかどうか、ということでした。

いくつかのパッケージを検討しましたが、ほかの候補はすべて工場ありきのシステムでした。当社は工場を持っていませんし、メインで作っているメモリモジュールは、中1日や2日で作るような性質のものです。大掛かりな生産計画やMRPといった、ガチガチの生産管理の手順が必須となるようなシステムでは、当社に合わないのです。MRPを使っても、機動的に動けて柔軟に対応できるという面で、TENSUITEは当社に合っていました。(篠氏)

また、会計システムはこれまで使い慣れたものを継続して使っていきたいと考えていたことから、TENSUITEに会計のシステムが含まれていない(外部の会計システムと連携できる)ことも好都合でした。


株式会社アドテック
管理本部 篠敦史氏

システムの導入・構築

基本はパッケージ機能を利用

基本はパッケージ機能を利用、自社の強みを最低限のアドオンで実現

アドイン(※1)は基本的にやめ、どうしても必要な機能のアドオン(※2)のみに絞りました。(篠氏) 大前提としてある「システムに対して業務を合わせ、効率化を図る」という方針のほかに、将来的なバージョンアップのしやすさも考慮しました。

また、仕様を詰める段階でファブレス生産管理の肝となる「外注管理」、「調達管理」、「支給品管理」の部分は、ほぼTENSUITEの標準機能で実現できました。そして、企業競争力となる「お客様へのサービス向上」に向けた独自仕様を、自社の強みとしてアドオンで作りこむことにしました。

※1
「アドイン」・・・ここでの意味は、パッケージの中のソースを変更して、機能を作り変えること。
※2
「アドオン」・・・ここでの意味は、パッケージの外に追加で機能を作り足すこと。

システムは現場を巻き込め

システムの移行段階では、システム画面や操作方法が大きく変わる点で、現場には当初戸惑いがありましたが、2カ月のテスト期間を経て迎えた本番初日は、大きな問題もなくスムーズに稼働できました。

主要メンバーには休日出勤してもらい、あらかじめ1日の業務シミュレーションを実施していた効果がありました。また、日立システムズからもらった『積極的に現場を巻き込め』というアドバイスも良かったです。(篠氏)

システムの導入では情報システム部門が自己の考えで進めてしまい、いざ稼働となってから現場部門との調整に苦慮するケースや、ひどい場合には満足に稼働できなくなるケースもあります。今回アドテック様は、マニュアル作りも現場主導で進め、現場の理解を得た上で、現場から現場へ教育を広げるという方式をとりました。これがスムーズな稼働を実現したひとつの要点だったといえます。

図:システムイメージ図
図の拡大

導入効果

販売・生産の統合による効率化の実現

販売・生産の統合による効率化の実現

当初の目的であった販売・生産業務の統合、受注から生産、出荷までの一貫した管理を実現できたことが何よりも大きいです。(後藤氏) 特に、前回の反省を踏まえた業務フローの整備と改善を行なうことができ、ファブレス形態でのスムーズな業務運用が実現できました。

外注先の在庫までよく見える

売った在庫を管理する販売管理システムと、仕入れた在庫を管理する生産管理システム、2つのシステム間を行き来する在庫の統合だけでも効果があると思いました。(篠氏)
TENSUITE導入後は、在庫の一元管理により、管理の手間をシンプルにできただけでなく、在庫がよく見えるようになりました。

いろいろなシステムに散らばっていた在庫が、一元的に管理できるようになったおかげで、たとえば同じ製品でも『本社にはないが、外注先にはある』といったことが、すぐに分かります。(篠氏)

ファブレス形態の製造業にとって外注先の支給部品在庫を、正確に把握することは重要です。今回のシステムではTENSUITEがWeb型システムである利点を生かして、外注先が直接TENSUITEにログイン、入荷入力(支給材の受け取り確認)するという仕組みを採用しました。このことで外注先も含めた省力化を実現できました。
また在庫状況は、未使用部材、仕掛部材、製品に分けて管理・把握できるようになり、これらがすべて、アドオンではなくTENSUITEの標準機能で実現できたことは、当初の期待通りでした。

アドテック様独自の工夫としては、棚卸を日次で行なうことにより、誤出荷防止の再確認や正確な売上・出荷を担保としていることです。この運用により、棚卸の誤差は完全に防止でき、在庫の透明化を確実なものにしています。

今後の展望

蓄積されたデータを活用していきたい

導入していろいろと良くなったのは当然ですが、自由度があるぶん、もっと使いこなしていきたいと思っています。特に、蓄積してきたデータは、BI機能を使って分析を行なうことで、より良い経営判断につなげられるでしょう。そのために日立システムズには、蓄積されたデータの活用方法を、いろいろご提案いただけることを期待しています。(後藤氏)

お客様の概要

ロゴ:株式会社アドテック

株式会社アドテック

設立
1983年2月
所在地
東京都中央区湊1-1-12 湊ビル
URL
http://www.adtec.co.jp/

アドテック様は、パソコン用増設メモリモジュール、フラッシュメモリ製品を主力商品として企画・製造・販売を行なっています。

近年の需要の大幅な落ち込みや価格下落の波に対して、システムベンダーとの協同開発や、市場のニーズに合った製品を短いサイクルで投入する事業戦略により、お客様からの支持を得て堅実に成長しています。

また、積極的にビジネスチャンスを捉えて、発光ダイオード(LED)やMP3プレーヤー製品、車載関連製品(車内用防犯カメラなど)といった分野にも取り扱い範囲を広げています。


(左)高速/大容量のmicroSDHCメモリーカード
(右)産業用CFカード


(上)デスクトップ用メモリモジュール
(下)ノートPCなど省スペースに有効な小型メモリモジュール

担当より一言

今後もお客様のビジネスに貢献できるITサービスをご提案して参ります。


日立システムズ
山元秀一

アドテック様は、 microSDHCメモリーカードという、私たちが日常なじみのある製品を扱っていらっしゃるため、当初から親しみを感じています。昨今、需要の大幅な落ち込みや価格下落で厳しい環境にありますが、これからもTENSUITEのDBをうまく活用した業務提案をしていきサポートさせていただきたいと考えております。

今回の取材にご協力いただいたお客様

株式会社アドテック
管理本部 後藤眞治氏
管理本部 篠敦史氏

ご協力ありがとうございました。
2009年12月掲載
本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

日立電子サービスと日立情報システムズは、2011年10月1日に合併し、株式会社日立システムズに社名を変更いたしました。
掲載の情報は当時の社名を現在の社名に置き換えていますが、一部初掲載当時のままですのでご了承ください。

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