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Hitachi

株式会社 日立システムズ

日本ライフライン株式会社様

製造業向け生産・販売管理システム「TENSUITE for Fabrication」

お知らせ

2013年4月、「TENSUITE」は、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」に統合しました。
※本事例に記載の商品情報は初掲載時のものです。

ロット別棚卸が2倍以上スピード化 在庫差異75%減を実現

写真:日本ライフライン株式会社様

お客様の声

運用改善のカギは「現場の人が使えるシステム」。ロット別棚卸が2倍以上スピード化、在庫差異75%減を実現しました。

医療機器の輸入・製造および販売を行う日本ライフライン株式会社様(以下、日本ライフライン様)は、TENSUITEによる新生産管理システム構築により新しい運用モデルをシステム化し、大幅な工数削減と在庫管理の精度向上に成功した。今回は、日本ライフライン様のシステム活用方法について、情報システム課と浮間ファクトリー(工場)管理課の皆様にお話を伺った。

企業概要

日本ライフライン様は、創業以来、不整脈や心筋梗塞などの心疾患を治療するための医療機器を専門に取り扱い、同分野における国内の医療機器商社として地歩を固めてきた。手がけているのは、不整脈の治療に使用される心臓ペースメーカなどのリズムディバイス、不整脈の検査や治療に使用されるEP(電気生理用)カテーテルおよびアブレーションカテーテル、人工血管や人工弁などの外科関連機器、心筋梗塞などの治療に使用されるバルーンカテーテルなどである。2000年にはそれまで培ってきた医療機器業界での豊富な知識と経験を活かし、ガイドワイヤー、EPカテーテルおよびアブレーションカテーテルの自社開発・製造を開始。現在では医療現場から高い評価を受けるまでに至っている。

業種 医療用機器輸入・製造および販売
従業員数 419人

業務内容・生産形態

業務内容

国内外のメーカーから商品を仕入れ、医療機関や代理店に対して販売を行うとともに、自社製品の開発、製造を行っている。

自社製品の生産形態

生産形態は、3種類の混合形態をとっている。1.本社事業部門のオーダーに基づいて受注生産するロット生産、2.工場側で生産計画を立てて見込生産する繰り返し生産(連続生産)、3.顧客の特注仕様品を生産する個別生産、が組み合わされている。また生産工程の中には外注加工も含まれている。

医療機器製造業としての特長

医療機器の製造に求められる高いレベルのロットトレーサビリティが特長。完成品の製造ロットだけでなく、使用部材についてのロット管理も必要であることに加え、製品に関する検査結果など、さまざまな記録を残すことが求められている。

導入背景・課題

背景

2000年の自社製品の製造開始に伴い、2001年に生産管理システムを包括した基幹業務システム(TENSUITE以前のシステム)を構築したが、約5年が経過するなかでいくつかの課題が生じていた。

非効率な棚卸

まず1つ目に、棚卸作業の非効率さに頭を悩まされていた。「棚卸用の伝票は、毎回1000枚以上です。現物は1品目ごとにすべてロット番号がふられていて、作業員はこれに合致したロットの伝票を1000枚の中から探して数量を記入するので、パズル合わせのような状態になっていました。」(長屋氏)

入力の負担の増大

また、データ入力の負担増大が業務を圧迫していた。例えば作業実績入力は、現場の作業員が作業終了後に紙の伝票に記入し、入力専門のパートタイマーが伝票をもとにまとめてシステムに入力するという運用方法をとっていた。しかし、生産規模が拡大するにしたがいこの運用は難しくなった。

リアルタイムに在庫が把握できない

入力負担が増大することで、それまで一極集中させていたデータ入力作業がボトルネックとなり、完成品の入庫からシステムへの反映までにタイムラグが発生した。「漏れや入力ミスも多く、システム上の在庫と実在庫の差異が大きくなっていたため、現場ではシステム上の数字が活かされなくなっていました。」(長屋氏)

そして、このような課題を解決するため、日本ライフライン様は「TENSUITE」を導入した。


日本ライフライン株式会社
情報システム部 情報システム課
長屋 基史氏

導入のポイント

きめ細やかなロットトレースとハンディターミナル連携

なぜTENSUITEを選んだのか?「まず基本条件として3つありました。1つ目は、受注データの入力、生産計画の立案、部材の発注、実績入力、出荷という、基本的な生産管理の業務がきちんとカバーできていること。2つ目として、当社のような医療機器の製造業に必要となる、きめ細かなロット管理の機能。これは製品の製造ロットだけではなく部材に関しても、どの製品ロットで、どの部材のロットが使われたかというロットトレースができることです。3つ目に、ハンディターミナルとの連携処理が可能ということです。」(長屋氏)
ロット管理機能とハンディターミナルの導入は、棚卸作業を含むロット管理業務の効率化を狙ったものである。

図:システムイメージ図
棚卸作業の改善案・・・棚卸伝票の発行順を、在庫管理担当部門別に、倉庫内の物品の並び順に一致させることで棚卸作業を効率化し、さらにロット番号と品番の入力はバーコードスキャンで瞬時に行う。

タイムラグ解消のカギとなる「現場での使いやすさ」

機能の他に評価ポイントとしたのは「現場での使いやすさ」である。 「在庫のタイムラグについては、運用方法(作業員が伝票を書いて集め、パートタイマーの方にまとめて入力してもらう)が良くなかった。そこで新システムでは、作業員が製造作業を行ったらその場でデータを入れる運用にしようと考えました。」(長屋氏) この『作ったらすぐ入力』の実現には、『現場の人が入力しやすいシステム』であることが必須条件と考えられた。 「新しいシステムには、誰でも入力できるような、入力のしやすさ、簡単さ、わかりやすさが不可欠でした。」(長屋氏)


インタビューの様子。運用改善のフローや使いやすい画面のカスタマイズは「合宿」を開いて考え出した。

「使いやすさ」の可否は、プロジェクトメンバーが各社のシステムを実際に操作して確かめたという。
TENSUITEの評価についてメンバーは次のように語っている。「TENSUTIEを触ってみて、当社の生産のやり方に合うのではないか、という感触を得ました。」(熊川氏)「違和感なく、やりたいことができそうという感触がありました。」(新井氏)

図:システムイメージ図
作業実績入力の改善案・・・専任のオペレーターへの一極集中ではなく、現場の作業員が作業後に即入力することでタイムラグを防ぐ。

導入効果

システム刷新と改善策実施の結果、次のような効果が生じた。

  • 棚卸作業は従来の2倍以上スピードアップした。
  • 作業時間が半分以下になり、製品モデルの増加にも対応。
  • 在庫処理のタイムラグ解消により、在庫差異が75%縮減した。
  • 全体的に見て生産性が上がった。


日本ライフライン株式会社
情報システム部 情報システム課
蔵上 裕介氏

ロット管理をともなう棚卸の効率化

棚卸作業が効率化され、製品モデル数が約10倍、部品点数が1000あまりに増えた現在でも、以前の約半分以下の時間で完了している。

実績入力はその場で

現在、工場内では以前の作業実績入力用の伝票記入は廃止され、現場作業員がその場でシステムに入力している。「現在は専任の入力者はいません。誰もが作業後すぐに入力できるようになったので効率的になり、データ入力のタイムラグもなくなりました。」(長屋氏)

在庫管理の精度向上

タイムラグの縮減が結果として在庫管理の精度を高めることにつながり、システム上での実在庫の把握が可能になった。「以前と比較して、在庫金額の差異は4分の1までに減ったと思います。」(新井氏)

生産性の向上

導入前にあった問題の解決に加え、「全体的に見ても作業効率は確実に上がっています。」(新井氏) 「それまではデータを手入力して印刷していた納品書などの帳票類が、TENSUITEのデータを活かしてそのまま出力できるようになり、計算実績や出荷実績についても履歴を見ることができるので、管理工数面で大きく削減されています。」(熊川氏)
システム導入後の全体像について、「購買、在庫、製造作業、とバラバラになっていたデータが今はすべてリンクしているので、正確性が保たれてミスが減り、スピードも速くなりました。」(蔵上氏)

今後の展望

日本ライフライン様はこのシステム刷新を機に、棚卸以外にもハンディターミナルを活用し、外注先からの分納に対応した一部受入処理や出荷処理など、ロット管理に関わる煩雑な作業の効率化を実現させている。システム刷新で高い効果を引き出せたポイントは、運用も含めた改善の工夫と、それを実現できる業務パッケージを選んだ点にあった。

輸出管理システム拡大、外注先との連携強化へ

日本ライフライン様は新事業として、2008年より、輸出用製品の製造を始めている。TENSUITE導入当初は想定していなかった事業拡大だったが、輸出に対応した機能を追加導入することにより既に対応済みである。今後は外注先とのさらに密な連携など、さらにTENSUITEを活用した業務改革を推進していく意向である。

システムイメージ図

図:システムイメージ図

お客様の概要

ロゴ:日本ライフライン株式会社

日本ライフライン株式会社

設立
1981年2月
所在地
東京都品川区東品川2-2-20 天王洲郵船ビル25階
URL
http://www.jll.co.jp


[製品名:EPstar Libero] EPカテーテルの一つ


「カテーテル」とは細い管。心臓内部に入って検査し、不整脈の原因となっている部分を特定する。

今回の取材にご協力いただいたお客様

日本ライフライン株式会社
情報システム部 情報システム課 長屋 基史氏
情報システム部 情報システム課 蔵上 裕介氏
浮間ファクトリー 管理課 新井 智氏
浮間ファクトリー 管理課 山田 悌輔氏
浮間ファクトリー 管理課 熊川 竜馬氏

ご協力ありがとうございました。
2009年2月掲載
本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

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