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Hitachi

株式会社 日立システムズ

上田八木短資株式会社様

VSolution 「VMware vCenter Site Recovery Manager」導入によるDR構築

東西2か所で稼働するDRシステムを構築し、30分以内の災害復旧を実現

写真:上田八木短資株式会社様

お客さまの声

仮想化技術を利用し、30分以内の災害復旧が可能になるDRシステムを構築するとともに、今後10年間のIT費用も約50%削減できる見通しです。

導入前の課題
導入後の効果
自社ビル内のサーバールームと、駆けつけ可能な距離にあるバックアップセンターという構成としていたため、災害時に同時に被災するおそれがあった。
東京・大阪のデータセンターに全システムを分散し、どちらからでもシステムを利用可能な環境を構築し、高い可用性を確保。事業継続性の向上に成功した。
物理サーバーは可搬性が低いため、災害後のシステム復旧に、長いと数カ月かかることが予想された。
仮想化により、サーバーの随時変更や迅速で確実なシステム復旧が可能となった。さらに災害時における東京・大阪間の切り替えが30分以内で実現できるようになった。
システムを業務目的別に標準化せず導入していたため、機器台数や運用負荷の増大を招いていた。また空調設備や電力のコストもかさんでいた。
仮想化によりシステムの標準化に成功し、サーバー台数を約7分の1に削減できた。また、機器や運用を含めた今後10年間のIT費用を約50%削減できる見通しとなった。

インターバンク市場・オープン市場といった短期金融市場で資金仲介機能を果たすほか、わが国の金融市場調節の一端を担っている上田八木短資株式会社様(以下、上田八木短資様)。事業継続性の向上と同時に、サーバー台数増加に伴う運用負荷増などの諸問題を仮想化によって改善するため、「VMware vCenter Site Recovery Manager」を利用したDRシステムを構築しました。今回はその経緯と効果について、情報システム部長の谷口仁氏、同部シニアマネージャの佐藤勝利氏にお話を伺いました。

導入の目的

大災害時に、メインとバックアップの両システムが停止するおそれがあった

上田八木短資様が抱えていた課題

  • 大災害時に自社サーバールームや近隣のバックアップセンターが同時に被災する可能性があった
  • 標準化していないシステムの継続的導入により、機器台数や運用負荷の増大を招いていた
  • 物理サーバー固有の課題により、システム復旧に長いと数カ月かかることが予想された

仮想化によるDRシステムの構築に至った経緯を教えていただけますか?

当社は、銀行、証券会社、生命保険会社、機関投資家などが持つ円資金の過不足を仲介しています。1日で動く資金額が非常に大きく、万が一大災害で業務が停止した場合、金融市場に与える影響は非常に大きいものがあります。このため、社会的責任からも、確たる事業継続性を示す必要があります。以前はサーバールームを本社ビル内に設置していたことに加え、実行性を重視し、バックアップセンターを駆けつけ可能な距離に設置していたため、大災害時にシステムが同時に停止するおそれがありました。そこで、基幹システムの保守切れを機に、どのような事態が発生しても事業を継続できるような環境を構築することにしたのです(谷口氏)

ほかに改善をお考えだった問題があれば、教えていただけますか?

各システムを個別に導入してきたため、監視ツール・バックアップツールなどがシステムごとに独立して存在し、機器台数だけではなく運用負荷も増大していました。また、本社ビルには72時間の連続運転を可能とする自家発電装置を備えていますが、燃料補充やサーバー専用空調費などの問題もあり、自社のサーバールームでシステムを維持管理していくことに限界を感じていました。そのため、システム資源をより効率的に使うための手段を検討していました。(谷口氏)

仮に既存の物理サーバーが故障してしまった場合、システム復旧のために同一製品を調達する必要があり、復旧までに長くて数カ月かかることも想定されました。当社としてはサーバー故障時でも、ハードウェアを問わずに素早く確実にシステム復旧できるようにしたいと考えました。(佐藤氏)


上田八木短資株式会社
情報システム部長
谷口仁氏

選定のポイント

豊富な構築実績による安心感と日立グループとしての一体感が決め手

「日立グループ」および「VMware vCenter SRM」を選択したポイント

  • 離れた2か所のデータセンターを両方稼働系にして、高い可用性を確保できること
  • VMwareを用いたシステム構築実績の豊富さ、認定技術者の在籍数などにより安心感があったこと
  • 生産・構築・保守まで、グループ一体となって取り組む体制を整えることが可能であったこと

問題解決のために、どのようなシステムが必要とお考えでしたか?

当社が抱えていた問題を解決するためには仮想化が最適と判断し、ベンダーに提案を依頼しました。また、通常稼働していない機器やアプリケーションが緊急時に動作しないのでは、バックアップの意味がありません。そこで今回は、離れた2か所のデータセンターを利用して、そのどちらも稼働系センターとして、双方向でレプリケーションするシステムを実現したいと考え、提案依頼書に記載しました。(佐藤氏)

日立システムズを構築ベンダーとして選定した理由は?

私の調べた限り、他に例がない構成のシステム構築でしたので、過去の仮想化構築実績を重視しました。また、ストレージのレプリケーション機能の利用を要件に加えていたので、ハードウエアメーカーと密接な関係を持つベンダーでなければ難しいだろうとも考えていました。提案を依頼した5社からは、すべてVMwareを中心とした提案をいただきましたが、その中でも日立システムズの構築実績の豊富さ、VMware認定技術者が多数在籍していることによる安心感、生産・構築・保守までグループ一体となり取り組んでいただけることなどを高く評価し、構築ベンダーとしてお願いすることにしました。(佐藤氏)


上田八木短資株式会社
情報システム部
シニアマネージャ
佐藤勝利氏

システム導入効果

事業継続性の向上と、10年間のIT費用は約50%削減の見通し

導入サービスの内容と効果

  • 東京・大阪の全拠点から東西のデータセンターで稼働する全システムが利用できるようになり、事業継続性の向上に成功した
  • 東西のデータセンターをどちらも稼働系センターとして可用性を担保するとともに、30分以内のセンター切り替えを実現した
  • 仮想化により、サーバーの随時変更や迅速で確実なシステム復旧が可能になった
  • 機器の維持管理にかかっていた費用の低減化により、今後10年のIT費用を約50%削減できる見通しとなった

今回のシステム構築にあたり、日立システムズに対してどのような印象を持たれましたか?

私たちが要求した内容の中には、実現が難しいだろうと考えていた要件もありましたが、最終的にはそうした部分も含めて、ほぼすべての要件を実現していただきました。よく構築していただけたな、というのが実感です。また、要求レベルの高さを考えると比較的タイトなスケジュールだったと思いますが、プロジェクトマネジメント、設計・構築に関する技術力、営業対応という点で、期待通りのご協力をいただきました。(佐藤氏)

実際のシステム構成について教えていただけますか?

東京と大阪のデータセンターに、当社の全システムを分散して配置し、両方のデータセンターで何らかのシステムが常時稼働している状態としています。万が一大災害などにより、どちらかのデータセンターが被災してしまった場合でも、「VMware vCenter Site Recovery Manager」によって、もう一方のデータセンターへ30分以内に切り替えることができます。さらに、ストレージのレプリケーション機能により、5分前のデータでシステムを復旧することが可能です。(佐藤氏)

仮想化によるDRシステムを構築して、どのような効果がありましたか?

このDRシステム構築により、東京・大阪のオフィスおよびバックアップオフィスも含む全業務拠点から、全てのシステムが利用できる環境が構築され、事業継続性が格段に向上しました。(谷口氏)

今回のシステム構築により、可用性および可搬性が高いシステム基盤を有することができました。さらに、サーバー台数を70台から1つのデータセンターあたり5台、合計10台まで削減できましたし、システムの標準化を実現したことで、1つのツールによる統合監視なども可能となり、運用負荷が大幅に削減できました。また、空調設備や電源など自社で機器を維持管理していた費用も不要になり、今後10年間のIT費用を約50%削減できるという試算結果が出ています。(佐藤氏)

システムイメージ図

今後の展望

マーケットの状況次第で必要となるシステム構築に、今後も迅速に対応していく

予定している今後の方針

  • 並行して開発中の業務基幹システムも今回構築した仮想化基盤の上で稼働させる予定

将来の展望について、教えていただけますか?

現在、新たに業務基幹システムを構築していますが、そちらも今回構築した仮想化基盤の上で稼働させる予定です。(佐藤氏)

当社では、10年先まで利用できるシステムを構築しようと考え、抱えていた課題を今回のシステム構築で解決しました。当社では、今後もマーケットの動きに合わせて新たな事業を展開していくこととなりますが、新しいシステムが必要になった場合には、迅速に対応していきたいと思います。(谷口氏)

今後、日立システムズにどんなことを期待しますか?

現在、大きな問題もなく、システムは安定的に稼働しています。万一ハードウェアの故障などの問題が発生した場合には、迅速な対応をお願いします。(佐藤氏)

非常に信頼できるパートナーだと思っていますので、今後も引き続き的確なサポートを期待しています。(谷口氏)

お客さまの概要

上田八木短資株式会社ロゴ

上田八木短資株式会社

設立 
1918(大正7)年6月20日
所在地
東京都中央区日本橋室町1-2-3
TEL
(東京本社)03-3270-1711(代表)
URL
http://www.ueda-net.co.jp/

日本に3社しかない短資会社の1つで、今年で創業満95年を迎えた上田八木短資様。金融機関の短期資金の運用や調達を仲介し、マーケットの資金を滞りなく循環させるという重要な役割を担っている。
全職員が「正・清・誠」の「三セイ主義」の信条をベースとする行動規範を遵守し、創業以来培ってきた経験と専門知識、迅速・確実な業務処理を基に、顧客の信頼に応える努力を続けています。

写真:上田八木短資様のホームページ 上田八木短資様のホームページ。マーケット情報やマンスリー・レポートなど市場の情報を、随時更新しています。

写真:営業部門の様子 営業部門の様子。短期資金の運用や調達を仲介しています。

担当より一言

これからもお客さまの事業に即した提案を行ってまいります


日立システムズ
高川直浩


日立システムズ
高村慎一郎


日立システムズ
竹ノ内丈児

これからもマーケットの流れに即したシステム構築や運用サポートなど、上田八木短資様の事業に即した提案を行ってまいります。

今後とも、陰ながら支える立場として、末永くお付き合いいただけるよう、ご期待に応えていきたいと思います。

今回の取材にご協力いただいたお客さま

上田八木短資株式会社 
情報システム部長 谷口仁氏
情報システム部 シニアマネージャ 佐藤勝利氏

ご協力ありがとうございました。
2013年8月掲載
本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

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