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戦国武将に学ぶBizスタイル

戦国武将の知恵や創意工夫、意外なエピソードなどをご紹介!

第16回 「謀略の武将」 ~毛利元就(もうりもとなり)~

毛利元就

戦国時代の三大奇襲は、北条氏康の河越城の夜戦、織田信長の桶狭間の戦い、そして弘治元年(1555年)、毛利元就の厳島(いつくしま)の戦いである。いずれも乾坤一擲(けんこんいってき)、「死生の地、存亡の道」に臨んだ大勝負であった。ことに元就の戦いは戦国時代を通して最高の謀略戦といわれ、その権謀術数は、豊臣秀吉、徳川家康も範とした。

厳島の戦いとは、長門周防(山口県)の陶晴賢(すえはるかた)二万の軍勢をわずか四千の寡兵で殲滅(せんめつ)したものである。
元就が採った戦法は「窮鼠(きゅうそ)かえって猫を咬む」の玉砕戦ではない。遠謀深慮(えんぼうしんりょ)の謀略戦だ。兵書『孫子』は「兵は詭道なり」という。戦いとは詭道(きどう)、つまり、だまし合いである。よって間(間者)の活用が重要だとして「用間篇」を立てた。元就が得意とし多用したのは、その反間計(はんかんけい*)だった。

戦国合戦の常識は「兵多きが勝つ」。彼我の戦力差をくつがえすには、少ない兵力を分散せず、平野部での戦闘の不利を避けるしかない。戦場を固定し戦線を拡大しないことだ。勝機は狭あいの地「厳島」での奇襲、これしかない。元就の凄みは、いったん思い定めたのちの動止に、いささかの躊躇(ちゅうちょ)もないことだ。

天文23年(1554年)5月、陶(すえ)側の支城を急襲して厳島を手中にし、有浦宮尾(ありうらみやお)に囮(おとり)の城を築く。同時に「厳島の城は軍船の備えがなく海からの攻撃に弱い」という風説を流した。晴賢(はるかた)を厳島におびき出すためだ。

加えて相手内部の混乱を謀る。陶晴賢には江良房栄(えらふさひで)という知謀兼備の重臣がいた。元就はその脅威を取り除くため「房栄が毛利側に寝返る」という偽情報を撒いた。この時の陶晴賢は、主君の大内義隆を弑逆(しぎゃく)した後ろめたさと、いつかは自分も同じように裏切られるのではないか、という不安にあっただけに工作は効いた。疑心暗鬼に陥った晴賢は「房栄謀叛」の噂を信じ、この有能な部下を殺害してしまう。

謀略は心理作戦でもある。元就はよほどの人間通だったのだろう。敵将の性格や心理まで読み取り、用間はさらに手が込む。自軍配下の廿日市桜尾城の城代・桂元澄に「開戦すれば元就の本拠地の吉田郡山城を攻める」という偽書を送らせ、晴賢が厳島を侵攻するように仕向けたのである。

そして弘治元年10月1日。前夜の暴風雨を突いて晴賢本陣の背後に忍び寄った元就は、海側正面から迫った小早川隆景(元就の三男)と村上水軍に宮尾城の兵を合わせ三方から一気に攻め込んだ。未だ眠りにあった晴賢軍は混乱のうちに壊滅、晴賢は自刃。元就はこの後、山陰の尼子氏を制圧し中国10カ国120万石、当時の国内最大の戦国大名にのし上がるのである。

「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」(孫子)。元就は常に数十人の間者(細作)を抱え、収集し分析した情報を基に「彼と己」を知り、謀略を設計した。長男の隆元宛ての書状に「(毛利が生き残り得たのは)ひとえに武略、計略、調略かたの事までに候。はかりごと多きは勝ち、少なきは負け候と申す」と記している。
この「謀略の武将」から学ぶものは、今のBizスタイルにおいても多いのではないだろうか。

  • *反間計:敵の間者(スパイ)や内通者を利用して偽の情報を流し、相手の謀略の裏をかいたり、内部分裂を起こさせたり工作すること。『孫子』は、反間、因間、内間、死間、生間の五間を挙げ、反間がもっとも有効な用間としている。

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