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社員一人ひとりの採算意識を向上させ、利益体質の組織づくりをめざして

(写真後列左から)新潟三吉工業株式会社 米山 和博 氏、青木 宏太 氏、山本 露子 氏、小幡 直子 氏
(写真前列左から)株式会社日立システムズ 河村 洋介、平尾 大史、吉田 菜々美

  • 業種精密金属プレス金型設計・製作およびプレス部品の量産加工、各種プレス、板金試作、他
  • 特長品番単位での原価管理・利益管理

精密金属プレス金型の設計・製作を行う新潟三吉工業株式会社様(以下、新潟三吉工業様)は、生産管理・販売管理を中心とする基幹システムに「FutureStage 金属加工業向け生産管理システム」を導入しました。システムから出力されるデータを基に品番単位での原価管理・利益管理を行うことで、原価率・利益率の改善など、さまざまな導入効果を実現しています。

導入前の
課題1
金属プレス業に特有の業務ニーズに対応できる基幹システムを導入したい。
導入後の
効果1
金属プレス業を含む金属加工業に特化した「FutureStage」の導入により、業界特有のニーズに対応。
導入前の
課題2
正確かつ詳細な経営データを迅速に取得できるシステムを導入したい。
導入後の
効果2
「FutureStage」の柔軟なデータ出力機能により、さまざまな経営データの取得を実現。
導入前の
課題3
カスタマイズを最小限に抑え、限られた予算内でシステムを導入したい。
導入後の
効果3
豊富なパラメーターによる機能調整で、カスタマイズを抑えながら、高い業務適合を実現。

(導入状況)

FutureStage 金属加工業向け生産管理システムを導入。(本番稼働は2014年4月)

今回導入のシステム

製品名 FutureStage 金属加工業向け生産管理システム
導入機能 ●技術管理
●販売管理
●生産管理
●購買管理
●在庫管理
●原価管理
クライアント数 25CAL

システムイメージ図

システムイメージ図

(導入目的)

さまざまな経営データを柔軟に出力できる金属プレス業向けのシステムを導入したい

新潟三吉工業 米山氏

精密金属プレス金型の設計・製作を行う新潟三吉工業様は、5年以上にわたり市販の生産管理パッケージシステムを利用していましたが、Windows XPのメーカーサポート終了に伴い、新たなOSで稼働する新システムの選定を必要としていました。
新システムの選定において特に重視されたのが、金属プレス業への機能フィットと、データ出力の柔軟性の2点です。
同社では、さまざまな経営データを基にした業務改善活動を営業から生産管理にいたるまで各部門が行っており、その基礎となるデータの正確性や粒度は、経営管理上重要な要素の一つでした。
システムリプレイスを機に、この改善活動のレベルをさらに高いものにするため、旧システム以上にきめ細かな経営データの出力に対応できる新システムの選定を開始しました。

(選定理由)

ノンカスタマイズでも高い業務適合性。金属プレス業向けの豊富な機能を高評価

新潟三吉工業 山本氏

選定の結果、同社は日立システムズの「FutureStage 金属加工業向け生産管理システム」の導入を決定しました。
選定の決め手の一つには、同システム標準機能の「汎用検索機能」がありました。
他社製品の多くは、同社が望む形式でのデータ出力を行うためにはカスタマイズを必要としましたが、FutureStageでは「汎用検索機能」を利用すれば、カスタマイズせずにさまざまな切り口から柔軟にデータを出力することができ、「それらを組み合わせれば、経営改善に必要なデータのほとんどを得ることができた」(経営管理課・山本氏)ことが評価されました。
また、金属プレス業に特有の業務ニーズに対応していることも評価ポイントとなりました。例えば、同業種では顧客の要望によって製造工程の順序が変更されることもしばしばありますが、FutureStageの「工程手順マスタ」を利用すれば、顧客ニーズの変化にも柔軟に対応することができます。
そのほかにも、製造品番ごとに個別の評価原価データをひも付けられるマスタの存在など、金属プレス業にフィットするさまざまな機能がFutureStage選定の決め手となりました。

(導入効果)

品番単位での原価管理・利益管理により、一人ひとりの採算意識を向上させ、原価率・利益率を改善

新潟三吉工業 木幡氏

FutureStage稼働から約1年半が経過した現在、同社にはシステム導入による明確な定量効果が表れています。それは利益率の改善です。
FutureStage導入後、製造品番ごとに作業担当者の工数集計を行い、工数基準による労務費や一般管理費の配賦を行うことでリアルな製造原価を算出する取り組みにトライしています。その結果、作業効率の悪い製品ラインが明確にあぶり出され、なかには、限界利益時点で赤字であることが判明した品番もありました。これらの情報は、社長や役員をはじめ、全部門リーダーが参加する月2回の改善会議に集約され、各部門の改善活動へと生かされていきますが、取り組みの結果、原価率が数%低減した製品ラインもありました。
作業工数と原価の関連が信ぴょう性のあるデータによって示されたことで、社員一人ひとりの行動や採算意識にも変化が表れており、FutureStage導入によって組織の利益体質がより強化される方向へと、着実に経営改善が進められています。

(評価)

どんなに些細な要望にも、一つひとつ真摯に、丁寧に対応してくれました

新潟三吉工業 青木氏

Windows XPのサポート終了に間に合わせるため、2014年4月1日までに本番稼働させることが必須でした。
短期間での導入をめざしたため、非常にタイトな作業スケジュールとなりましたが、日立システムズの担当SEの尽力もあって、無事に期日までに本稼働をスタートさせることができました。
導入後もしっかりと継続サポートをしていただいているので、定性・定量の両面で期待した以上の効果が表れています。一つひとつの要望にも真摯に対応してくださり、その丁寧な対応にはとても満足しています。

お客さまについて

新潟三吉工業株式会社様は、1947年の創業以来、精密金属プレス金型設計・製作、およびプレス部品の量産加工、各種プレス、板金試作、冶具設計製作と機構部品組立各種精密メタル部品の大量生産によって産業界に貢献して来ました。昨今の大競争時代に対応し、精密金属プレスの金型設計・製造から量産・組立までの一貫生産を行うほか、革新的技術開発や生産プロセスの革新にも挑戦しています。さらに、ODMに着手し、自社商品の開発・製造にも力を注いでいます。総合的なエンジニアリング企業として、国内並びに海外関連会社との連携を図り、求められるニーズに高付加価値を提供し、挑戦し続けている企業です。

新潟三吉工業株式会社様会社ロゴ

創業
1947年(昭和22年4月)
設立
2012年(平成24年7月)
資本金
5,000万円
従業員数
93名
代表者
代表取締役社長 平 雅吉
所在地
新潟県南魚沼市山崎新田980番地
事業内容
精密金属プレス金型設計・製作およびプレス部品の量産加工、各種プレス、板金試作、冶具設計製作と機構部品組立
URL
http://www.miyoshi-ltd.com/

取り扱い商品

担当より一言

FutureStageの提供を通じて、金属プレス業の競争力強化に貢献します

日立システムズ担当者
日立システムズ 営業 河村 洋介、設計 平尾 大史、設計 吉田 菜々美

本プロジェクトは、パッケージ標準機能での導入を目標としており、業務をパッケージに合わせていただく必要がありました。そのため、打ち合わせには多くの現場担当者の方にご出席いただき、業務フローや運用方法の検討を行いました。
打ち合わせの中で現場の方々のご意見を伺いながらシステムを構築する、という貴重な経験をさせていただきました。
多くのご協力をいただき、まことにありがとうございました。

取材にご協力いただいたお客さま、ご協力ありがとうございました。

取材日:2015年6月

新潟三吉工業株式会社様の親会社である三吉工業株式会社様は、一般社団法人 日本金属プレス工業協会(JMSA)に所属する神奈川県金属プレス工業会の正会員になります。
「FutureStage 金属加工業向け生産管理システム」は「JMSA クラウド型 産管理システム」の基となった金属加工業向けの生産管理システムです。

本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

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