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サイボウズ社の考えるチームワーク

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サイボウズ社の考えるチームワーク

前回のハッカソンは、現場と情シス部門が一緒に開発を行う「並走モデル」についてでしたが、2015年最後のハッカソンは、サイボウズ社(以下サイボウズ)の考えるチームやチームワークについて紹介したいと思います。

サイボウズは、「チームあるところ サイボウズあり」をスローガンに世の中にチームワークを広めて行くことを目指して活動してきました。

チーム・サイボウズの課題

サイボウズは1997年8月8日、愛媛県松山市で誕生した会社です。創業当時は、たった3人のチーム。創業者のひとりである畑の自宅が事務所でした。

当時は、「もっと簡単に使えるグループウェアを世に広めよう」という理想にあふれたベンチャー企業で、創業者の3名は寝食を忘れ仕事に没頭しました。

しかし、会社が順調に成長し、チームメンバーが増えて来ると、その思いを全員で共有することが難しくなり、社内の一体感が希薄化し、退職する社員が相次ぐようになったのです。

離職率の増加を食い止めるために

サイボウズの離職率は増加し、一時は離職率28%、3人にひとりは会社を辞めるという状態にまで膨れ上がっていたのです。

そこで、サイボウズでは社員の会社への関わり方を多様化させることで、多くのメンバーが辞めずに会社と共生できるようにする道を模索しました。例えば結婚や育児で会社を去らざるを得ないメンバーのために、最長6年間の育児休暇制度や在宅勤務制度をいち早く整備。さらに、社外に成長の場を求める若手社員のため、辞めて後6年間会社に出戻りできる「育自分休暇制度」を作りました。

このようなさまざまな試みの結果、離職率は4%にまで低下し、多くのメンバーが会社に関わり続けられるようになりました。

サイボウズの考えるチームワークとは?

サイボウズでは、「ソーシャルチームワーク」と呼ぶチームワークを理想としています。

「ソーシャルチームワーク」とは、会社の共通の理想に向かって働きながらも、働くメンバーの間に適度な距離感を保ち、多様性を認め合えるチームワークです。

サイボウズ「ソーシャルチームワーク」

この「ソーシャルチームワーク」を目指すため、9つの人事制度から自分の働き方を自由に選択できる選択型人事制度を採用しています。メンバーは、時短で毎日16時に帰るという働き方から、時間や場所を一切管理しない裁量労働まで、さまざまな制度を個人の自由で選択できます。

また、チームのトップ自らが3度の育児休暇を取得するなど、制度が形骸化せず、メンバー全員が使えるものになるよう、チームの風土づくりにも取り組んでいます。

チームワークを支える基盤

もちろん制度を整え風土を作るだけでは、チームはうまく回りません。制度と風土をチームメンバーと共有するための基盤が必要です。しかもこの基盤はチームメンバー全員が参加でき、時間や場所に関わらず、仕事が回る状態を作ることが必要です。

サイボウズでは、仕事に必要な情報を「サイボウズ ガルーン」、「kintone」、「メールワイズ」に集約しています。全ての情報にクラウドでアクセスできる仕組みを作ることで、時間や場所にとらわれず必要な情報にアクセスすることができます。

前回のハッカソンでも述べた通り、「ソーシャルチームワーク」を実現するには、「ツール」、「制度」、「風土」の3つの柱でチームのあり方を考えることが重要なのではないでしょうか。

「ツール」、「制度」、「風土」

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